気づけば去っていた愛すべきクルマたちの事情と長所 6選

■ダイハツムーヴコンテ 2008〜2017年

ダイハツムーヴコンテ
ダイハツムーヴコンテ

 「どうも、カクカク・シカジカです」という謎の鹿キャラが宣伝していた「ムーヴコンテ」は、2008年デビュー。その名が示すように、ムーヴの派生車だ。

 ただ4代目ムーヴは流線形スタイルを取り入れたのに対して、こっちは「カクカク」のスクエアなデザインとした遊び心あるものとした。

 インテリアもフランス人デザイナーが手掛けたプレミアムソファーシートをCMでアピールするなど、近年のボックス軽のお洒落カフェ風インテリアの流れを作ったともいえるだろう。

 当時、軽自動車初の「運転席パワーエントリーシート」を採用するなどおもてなしにも配慮。でも価格は、わずかにムーヴより高いだけとダイハツらしいコスパ感覚も持ち合わせていた。

 意外にも(?)昨年の3月まで販売されていたロングセラー車で、その間、モデルチェンジなし。それだけキャラが確立されていたともいえる。

 この遊び心あるクルマ作りが、ミラココアや現行型のムーブキャンパスに活かされたのだろう。因みに、後味をひくように気になる「カクカク・シカジカ」も昨年引退。声の担当は、個性派俳優の生瀬勝久氏が担当していた。

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 それぞれのカテゴリーで強く輝いた(一部はそうでもないが……)モデルたち。振り変えれば、どれも独自のキャラクターを持っていたことがわかる。

 またプロダクトとしては魅力的でありながらもロングセラーゆえに、その存在が薄まってしまったケースや、それでも当時としては先進的な機能や考え方が盛り込まれていた。

 どのモデルも、時代の波にのまれつつも、その魂は最新型車の誕生に大きく貢献していることは言うまでもない。

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