「火の玉ボーイ」ってなんだ!? クルマの名作キャッチコピーあれこれ

■花の80年代、日本車は名キャッチコピーとともに最盛期へ

【1980年 日産初代レパード】「パワーエリート」

 ライバルであるソアラに先駆けて登場した、高級パーソナルクーペ。登場した1980年はパワーもドンドンと上がった時代だけに、パワーエリートはドンピシャだった。

パワーエリートは1980年代のパワー競争ではかなり意味を持ったはず
パワーエリートは1980年代のパワー競争ではかなり意味を持ったはず

 ただしイメージキャラクターは加山雄三で、カタログにも「レパードに加山雄三の顔がダブった。だからパワーエリートと呼ぶことにした」と宣言。そうか、ダブッたか……。

【1983年 日産7代目ブルーバード】「ブルーバード、お前はスーパージェネレーション」

 ニュージェネレーションならわかるけど、スーパーって何よ? 当時の資料によれば、走りとくつろぎをマックスまで磨き上げたからスーパーとのこと。

 うーん、可変ショックアブソーバーやターボなど、時代からすれば確かにスーパーかも。キャラクターは沢田研二! ただし、屋根に乗って歌ったり、踊ったりしているCMはどうかと思うよ。

【1985年 スバル初代ジャスティ】「火の玉ボーイ」

 初代ジャスティはスバル初のリッターカー。もちろん4WD。直3エンジンに3バルブが追加された時のコピーがこちら。その程度で火の玉かよ、とナメるなかれ。CMが凄かった。

 全米(実際に売っていた)を火の玉が駆け抜けて、沿道の人も燃えるという過激さ。燃え燃えキューン!

ジャスティのCMではヒッチハイクするカップルなどがジャスティの走行風で焦げるという演出。最後にバックトゥザフューチャーのごとく炎の轍を残して消える(BTTFを意識したという注意書きまである)
ジャスティのCMではヒッチハイクするカップルがジャスティの走行風で焦げるという過激な演出。最後に炎の轍を残して消える(某映画を意識したという注意書きまである)

【1988年 マツダペルソナ】「バーグマンのごとく・・・。」

 1代で消滅とはいえ、当時はカリーナEDなどとともにひとジャンルを築いた。なんたって、4ドアピラーレスハードトップセダン。そしてイメージキャラクターはイングリッド・バーグマン! さすがバブル。

 「バーグマンのごとく…。」以外にも「インテリアイズム」や「ビューティフル・クルージング」など、贅沢キャッチがいっぱい! でも1代で消滅。


 近藤氏のセレクションによるキャッチコピーの数々、いかがだっただろうか? 

 近年はなかなかキャッチコピーにも「遊び心」が減ってきている気もするが、「最高にちょうどいいHONDA(ホンダフリード)」のように記憶に残りそうなコピーもある。

 また10年、20年後に「クスっ」とできるキャッチコピーに出会える日が来るだろうか。

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