道路には交通のためのさまざまな「目印」があるが、その基本ともいえるのが道路中央に引かれるセンターラインだろう。基本的には3種類があるのだが、きちんと区別ができているだろうか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ写真=Paylessimages@Adobestock)
■実は道幅に決まりがあった!
道路の中央に引かれるセンターライン。基本的には以下の3種類がある。
・白い破線
・白い実線
・黄色い実線
順番に説明しよう。まずは白い破線。この破線は片側車線の幅が6m未満の道路に引かれるもので、追い越しなどを含めて必要な際にははみ出して通行することができるということを示す。
次は白い実線。こちらは片側6m以上の道路に引かれるが、追い越しも含めて、ラインをはみ出して通行することができないことを示す。ただし幅が6mもあるので、車線をはみ出さなければ前方車を追い抜くことは可能だ。
最後は黄色い実線。こちらは道路の片側幅が6m未満の場合に引かれるもので、「追い越しのためのはみ出し」を禁止するものだ。ただし工事中だったり路肩にクルマが駐車していたりして、それを避ける場合にははみ出して通行することが認められている。
では、ときどき出会う2本引かれたセンターラインは何を表しているのか。これは対向する車線がそれぞれ別の規制であることを意味する。とはいえ日本は左側通行なので、向かって左側の線の種別に従えばよい。なお同種の線が2本引かれているものは、センターラインを強調する意図がある。
3種類あるセンターラインを比べると、警告色の黄色が一番厳しいように感じるが、実際には白でも黄色でも実線ならばはみ出し禁止である点に注意したい。
むしろ違いは道路の幅にある。幅が6m以上ある道路は車線内で追い抜きが可能だから車線外へはみ出すことは禁止(白い実線)。6m未満の道は道幅が狭いが、見通しなどによって追い越しができる部分は白い破線、追い越しが危険と判断される部分は黄色い実線になるわけだ。
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