ルノー新型キャプチャーは国産コンパクトSUVの脅威になるのか?


 2月25日に発売されたルノーのコンパクトSUV、新型キャプチャー。欧州のSUV販売でナンバー1モデルがついに日本に上陸した。

 近年、コンパクトSUVは日本でもとても人気を集めているカテゴリー。そこに今回、発売された欧州ベストセラーSUVの新型キャプチャーは、同クラスである日本のコンパクトSUVたちにとって脅威的な存在になるのか?

 国産コンパクトSUVのなかでも新型キャプチャーとガチに競合するのは、トヨタ ヤリスクロス、日産 キックス、マツダ CX-30。この国産ライバルに比べて新型キャプチャーの実力は? さらに、まもなく4月下旬にデビュー予定のホンダヴェゼルと比べてどうなのか? も考察していく。

文/岡本幸一郎
写真/ベストカー編集部

【画像ギャラリー】キャプチャーと国産ライバルを比較してみる!


■実力で日本車の脅威になりうる、欧州ベストセラーSUV

 まだこのクラスのSUVが珍しかった時代に登場した初代は独り勝ち状態となり、2013年~2019年に全世界で170万台以上を販売した。

 続く2代目も登場翌年の2020年には欧州でSUVのベストセラーとなり、全乗用車でも7位という売れゆきを見せたほどの人気車となっている。そんな2代目キャプチャーが日本でも発売された。

 ここ数年、ルノーは日本でも好調で、年間の販売台数ランキングにおいても、純輸入車ブランドで10位が定位置となっており、ピークの2018年には7253台を販売した。

ルノーが日本市場にコンパクトSUVの新型キャプチャーを導入。今後の売れゆきも注目

 ただし、数字としては、全車種合わせて日本車の月販ランキング上位の1カ月分ぐらいの規模なので、新しいキャプチャーも台数的には「脅威」と呼ぶほどになるとは考えにくい。

 とはいえ、なにせ欧州SUVベストセラー、そうなった「理由」があるわけで、クルマ自体の実力では「脅威」となることも充分にあり、実際なかなか見どころは多い。

■新型プラットフォームをルノー・デザインで

 プラットフォームは日産と三菱とのアライアンスのなかでルノーの主導で開発されたもので、ルーテシアや日産の新型ノートと共通となる。1.3L4気筒エンジンとDCTを組み合わせたパワートレーンは、それにダイムラーの加わった提携関係による産物だ。

 ヴァン・デン・アッカー氏が手がけた近年のルノーのデザインは非常に評判がよいが、2代目キャプチャーの均整のとれたフォルムや凝ったボディパネルの造形、各部に効果的に配されたアイキャッチなどによるルックスは、奇をてらわないながらも目を引く存在感がある。

ルノー車のボディサイドデザインは比較的シンプルなのが特徴だが、新型キャプチャーは比較的複雑なライン構成となっているようだ。また寸法は、先代よりも特に全長が大きく拡大された

 日本勢もがんばっているが、そこは個性の表現に長けたフレンチブランドらしく、さすがのものがある。

 寸法は初代比で、全長+95mmの4230mm、全幅は+15mmの1795mm、全高は+25mmの1590mm、ホイールベースは+35mmでセグメントトップとなった2645mmと、それぞれ拡大している。

 なかでも全長がかなり大きくなったのは、ひと昔前ならCセグを乗っていたユーザー層が、近年はBセグを選ぶようになったことを受けて、人や荷物を載せる用途に対応するため足りない部分を補うという、ジャストサイズの考え方による。

 一方、日本勢はもともとそれよりもおしなべて大きめ。目安となる全長は、ヤリスクロスが4180mm、キックスが4290mm、CX-30が4395mm、新型が執筆時点では未発表のヴェゼルは旧型が4340mmとなっている。

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