■プリウスは内燃機関の価値を上げ、GT-Rは最強コスパのスーパーカーに
●初代プリウス(1997年)
初代プリウスは言うまでもなく世界初の量産ハイブリッドカーである。二酸化炭素削減≒燃費のためのハイブリッドであるが、外国車は使用環境の違いもあるにせよ初代プリウスの登場から10年ほどハイブリッドに対しては否定的だった。
ところが2010年代になり技術が進むと厳しくなった燃費規制のクリアという目的もあり、今では多くのメーカーも本格的なハイブリッドやプラグインハイブリッドをラインナップする。そんな現代になったのも初代プリウスが困難の末ハイブリッドカーというジャンルを切り開いたおかげだ!
●現行GT-R(2007年)
現行GT-Rが外国車に与えた衝撃はまず速さである。登場時ニュルブルクリンク北コースで量産車世界最速となる7分38秒を記録し、これ以降ポルシェに加えランボルギーニ、シボレーコルベットなどがニュルのラップタイム争いに参入し、スーパーカーの速さ競争が始まった。
またGT-Rはニュルのラップタイム、スタビリティを含む最高速、0-100km/h加速の速さ、4WDでスタッドレスタイヤを履けば雪道も走れるオールラウンドな性能、ATで広くはないものの4人乗りで荷物も詰めて、乗降性も辛くない。
マルチパフォーマンススーパーカーというコンセプトの基に開発され、こんなスーパーカーは他には今でもない。「外国車に影響を与える」を通しり越して、ライバルが真似できないほどいろいろなことができるスーパーカーというのもGT-Rの凄さだ。
2010年代に入って残念ながら世界に影響を与えたり、震撼させるほどの日本車は出ていない。こういった先輩にはこのほかにもポルシェやフェラーリに影響を与えた初代NSXや4ドアクーペというジャンルを開拓した初代カリーナED(影響が出てきたのが生産終了から10年後というのは皮肉だが)もあり、再び日本車が世界を驚かせる日が来ることを楽しみに待ちたい。
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