■日本人は『フォレスター』の真の魅力を再確認せよ!!
実際に走らせれば、フォレスターは非凡な実力の持ち主だ。高速道路でもワインディングロードでも背の高さを意識させない安心感のある走りを披露し、身のこなしは軽やかである。
狙ったラインに無理なく乗せることができ、コントローラブルだ。「X-MODE」はオフロードや雪道で頼もしい走りを見せる。乗り心地のよさも特筆できるところだ。リアルワールドでの安全性能もクラストップレベルにある。
だが、真の魅力が伝わりづらいクルマであるのも事実だ。デザインはRAV4やマツダCX-5より無骨で、好き嫌いがハッキリと別れる。インテリアもレヴォーグのように先進的なデジタルコクピットではない。アウトドア派にはいいが、都会派は敬遠するデザインなのである。
日本では販売が伸び悩んでいるが、ホンモノ志向の強い海外では販売が好調だ。北米市場において2021年1月〜3月期のスバルの新車販売台数は、前年同期と比べて22.8%増の16万426台だった。そのうちの約3分の1をフォレスターが占め、アウトバックとともに稼ぎ頭になっている。
歴代のフォレスターはモデル末期まで安定して売れ続けていた。現行のフォレスターは大ヒットにはならないが、これからも安定して売れ続けていくはずだ。アイサイトが劇的に進化すれば、大ブレイクする可能性までも秘めている。
コメント
コメントの使い方