トヨタが製造業ではなくなる!? 5年後、10年後の姿とは?

■新車開発は今後は「個性重視」に!?

自動車開発の視点で今後5〜10年といえば、モデル改良が1〜2回であり、あまり多くの変化は期待できないかもしれない。

トヨタの車両開発は小型、中型、新興国向け、商用車などカンパニー制が敷かれているが、今後10年以内は現状の延長上で進むと予測できる。

ただし、豊田社長が「数は追わない」と指摘するように、これまでのような大量生産・大量消費型の事業が通用しなくなるかもしれない。

自家用車の販売台数拡大は逆効果になる可能性もある。若い世代を中心にシェアリングエコノミーが急拡大した場合、公共的なモビリティサービスも新たなるビジネスとして取り込む必要があるからだ。

採算が厳しくてもメーカーの顔として突出した「イメージ」が必要。スープラなどもその一翼を担うはずだ
採算が厳しくてもメーカーの顔として突出した「イメージ」が必要。スープラなどもその一翼を担うはずだ

いっぽうで、スープラや86、そしてGAZOO Racingのように「ワクドキ」の領域はビジネス規模としてはおおむね縮小する可能性が高い。

だが、トヨタの存在意義を示すブランド戦略として、10年後も20年後も消滅することはないはず。とはいえ、大きな時代変革のなかで先ゆきは不透明な情勢だ。

データビジネス化やディーラー再編など、トヨタはモビリティ社会への転換に向けて、今、重大な岐路に立っていることは間違いない。

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