ついに新型アクアが2021年7月登場へ!! 現行型生産終了で気になる次の一手

ついに新型アクアが2021年7月登場へ!! 現行型生産終了で気になる次の一手

 トヨタ『アクア』の現行型が生産終了となり、在庫もほとんどなくなっているとの情報を入手した。そうなると気になるのは、次期型が登場するのではないか!? という話だろう。

 今回、ディーラーへの取材で、その新型に関する最新情報を入手! それによると、なんと2021年7月に新型が発表されるという!! その衝撃の内容の第一弾をお届けしたい。

文/遠藤徹
写真/TOYOTA、編集部
CG/ベストカー編集部

【画像ギャラリー】販売台数ナンバーワン間違いなし!? 次期型『アクア』を写真でチェック!!


■次期型『アクア』の先行予約が6月上旬から始まるかもしれない!?

 トヨタはこのほどHV専用コンパクトモデル『アクア』をフルモデルチェンジし、2021年7月19日に発表、発売すると傘下トヨタ系列店に専用ウェブサイトで通達した。まだこの情報は第一弾であり、外観のデザインは明らかになっていないが、ボディサイズ、グレードなどのラインアップ、主要装備などのアウトラインなどが開示されている。

 次期型の生産開始は6月28日からとなる。6月上旬にも車両本体、オプション&付属品の価格を決めて先行予約の受付をスタートさせる見通しである。従来モデルは最終の受注枠の生産をほぼ終了しており、売りつくした扱い店がほとんどで購入できない状況にある。

次期アクアのフロントビュー。外観はキープコンセプトで全長と全幅は変わらない(画像:ベストカー予想CG)
次期アクアのフロントビュー。外観はキープコンセプトで全長と全幅は変わらない(画像:ベストカー予想CG)

 次期型の基本コンセプトは従来モデルを色濃く継承しながら、最新のニーズに合致させた仕立てであり、若干クオリティアップで上級シフトさせているのが特徴だ。トヨタの新しいクルマ作りの考え方であるTNGAによる新開発のプラットフォームを採用する。

 ボディサイズは全長4050×全幅1695×全高1485mmで従来モデルに比べると全長&全幅は同じだが、全高を30mm引き上げており、これによって後席のヘッドクリアランス、ニースペースを拡大し、これまでのネックだった室内の狭さの解消を図っている。

次期アクアのリアビュー。全高を30mmアップすることで後席のヘッドクリアランスを拡大している(画像:ベストカー予想CG)
次期アクアのリアビュー。全高を30mmアップすることで後席のヘッドクリアランスを拡大している(画像:ベストカー予想CG)

 ホイールベースは2600mmで従来モデルに比べて50mm延長され、居住空間の拡大と走行安定性を向上させている。これらのサイズ感からするとボディシェルやエクステリアデザインは従来モデルに近いクーペ風の5ドアハッチバックレイアウトを採用している可能性が強い。

 室内は全高を引き上げる分、特に後席でのヘッドクリアランス、ニールームの拡大で5人がゆったりと座れる居住空間を実現している。室内の高さは1.5cm程度引き上げている。シート、内張、ダッシュボード、ステアリングの材質は1ランク上質の材質を採用することで上質感のあるつくりで仕立てている。

TNGAに基づいた「GA-Bプラットフォーム」を採用したヤリスハイブリッドのシャシー。次期型『アクア』は同プラットフォームを採用し、ホイールベースを延長、居住性と乗り心地を向上させている
TNGAに基づいた「GA-Bプラットフォーム」を採用したヤリスハイブリッドのシャシー。次期型『アクア』は同プラットフォームを採用し、ホイールベースを延長、居住性と乗り心地を向上させている

 パワーユニットは、基本的にはヤリスハイブリッドと同じく3気筒1.5Lエンジンとの組み合わせとなるが、ハイブリッド用バッテリーは新開発の「ハイボラニッケル水素」方式を搭載する。高効率&軽量コンパクトユニットでWLTCモード燃費は35.8km/Lで従来モデルに比べると6km/Lも向上させた驚異的な低燃費を実現させている。従来モデルはFFのみの設定だったが、次期型はe-FOURの4WD車も加えている。トランスミッションは全車CVTの改良ユニットを引き続き組み合わせる。

 安全対策や便利装備は基本的にはヤリスと同じだが、プラスアルファで充実させたデバイスも加えている。

 運転席は合皮のパワーシートを上級グレードに標準装備、ディスプレイオーディオは大型の10.5インチを採用。新開発の安全装備ではトヨタ初の交差点などのカーブによる右折、左折時巻き込み防止対応の「アドバンスパック」を設定。これによって半径6m以内での歩行者、自転車を検知し巻き込み事故を回避する。

 また燃料電池車『MIRAI』に採用しているのと同様なフルオートによる自動駐車支援装置を上級グレードにオプション設定する。

 グレード構成は上級から「Z」「G」「X」「S」の4タイプでそれぞれFF、4WDをラインアップする。従来モデルは「クロスオーバーグラム」「G」「S」「L」のグレード構成だったが、ベーシックの「L」がなくなり「S」が標準となるため、その分上級シフトする。

 ボディカラーは従来シリーズと同じモノトーン全9色だが、ホワイトパールクリスタルシャイン、セメントグレーメタリック、スーパーレッドなどに新色を採用し、こちらに置き換える。

 車両本体の価格体系はヤリスハイブリッドの200~250万円よりも20万円程度高く、220~270万円の設定になる見込みである。従来モデルの発売当初は月販1万台以上のヒットモデルだったが、次期型の2代目はこれを上回る販売規模を目指すことになりそうだ。

次ページは : ■首都圏トヨタ系販売店の次期型にたいする期待と不安

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