下取り価格も含めた買い得車は?
車を売却したり、下取りに出したりする時の値打ちは「残価率」で示される。残価とは3年なり5年後の残存価値で、新車価格に占める残価の割合が残価率だ。例えば新車価格が100万円で、3年後の残価(売却額)が55万円であれば、残価率は55%になる。
主なSUVの残価率(初年度登録から3年後)を表に示した。残価率が最も高いのはレクサス NXで約67%に達する。次はエクストレイルで約59%だ。最下位はBMW X1で37%にとどまる。
この【図表1】では日本車と輸入車を各4車種掲載したが、日本車の3年後の残価率はすべて50%以上で、NXは60%を超えた。
この4車の残価率はミニバンの人気車と比べても高く、ランドクルーザーなどを含めてSUVは有利な条件で売却できるカテゴリーだ。
逆に輸入車で50%以上なのはイヴォークのみ。40%以下が2車種ある。輸入車は大幅値引きで売られることもあり、昔と違って日本車よりも残価率が低い。
短期間で売るなら国産、長く乗るなら欧州SUV
従って購入後3年程度の短期間で売るなら日本車が有利だ。逆に長く乗る場合は残価率の差が縮まるから、フルモデルチェンジを控えた輸入車を大幅値引きで買うのが得策になる。輸入車は売る時に不利だから、購入時の値引き商談を確実に行いたい。
そして、新車価格の割安感と残価率の両面から判断すると、最も買い得なSUVはエクストレイルだ。
優れた走行性能や居住性を求めるならエクリプスクロス、価格は少し高いがディーゼルエンジンのCX-5も魅力がある。
逆に輸入車で日本のSUVに対抗できるのはイヴォークだ。外観が先進的で内装も上質なので、時間が経過しても古さを感じにくい。そのために残価率も高い。
外観は舗装路向けのSUVに見えるが、駆動方式は全車4WDで、悪路走破力を高めるオールテレイン・プログレスコントロールなども装着した。最低地上高は211mmで、水深500mmまでなら走破できる。
◆コストパフォーマンスに優れるSUV ベスト5
1位:日産 エクストレイル
2位:三菱 エクリプスクロス
3位:レンジローバー イヴォーク
4位:マツダ CX-5
5位:ボルボ XC40
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