■いまや『輸入車といえばMINI』といえるまでの存在に
ニューMINIの成功には、伝統的なデザインと独自の世界観を受け継ぎつつも、固定概念に捕らわれることなく、時代のニーズを見据え、多様性を受け入れてきた点にある。
紆余曲折こそあれど、バリエーションの拡大にも成功しており、3世代目の現行型では、ハッチバック、クラブマン、クロスオーバーの住み分けも確立されている。
またニューMINI第一世代から取り組んできたユーザーの個性を反映させる純正カスタマイズの自由度の高さも、仕様が偏りがちな輸入車の概念を打ち破ることに成功。今や自動車界のアパレルブランドともいえる存在にもなった。
しかし、それはクラシックMINIが育んだ自由な発想を発展させたともいえるだろう。
もう一つの成功の証は、BMWの色をMINIに出さず、独自性を保ってきたこと。おそらくMINIにBMWらしさがあれば、これほどの成功を収めることは難しかっただろう。異端的存在と見られたニューMINIも、今やクラシックMINI同様、唯一無二の存在になることができたのである。
いつの時代もMINIはMINIという強い信念こそが、最大の武器であり、多くの人を魅了し続けるエッセンスなのだ。
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