安い! でかい! 使いやすい! 欧州のド定番トレーラ「カーテンサイダー」が日本市場にやってきた!!


 ドイツの大手総合トレーラメーカー・ケスボーラー社のカーテンサイダートレーラが、日本市場に上陸した。販売を行なうのは千葉県の運送会社・トランスウェブだ。

 カーテンサイダーとは、ボディの素材が布で、側面がカーテンのように開閉できるボディのこと。アルミ製ボディのバン&ウイングが主流の日本ではあまり見ることがないが、ヨーロッパでは長距離汎用カーゴのド定番というべき存在で、さまざまなバリエーションが存在する。

 このほどトランスウェブが販売を開始したケスボーラーのカーテンサイダーは日本専用に開発されたもので、たっぷりの荷室容積と、充分な最大積載量に加え、用途に応じた低床・高床の2種類をラインナップ。しかも価格は国産ウイングトレーラの3/4程度となっており注目だ。

文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
*2021年3月13日発売トラックマガジン「フルロード」第40号より

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■日本の道路に最適化されたフレーム 高床モデルと低床「メガトレーラ」とは?

トランスウェブが販売を開始したケスボーラーのカーテンサイダートレーラ。通行経路の制限が少ないコンパクトな車体でイチイチパレット24枚積みが可能な荷室容積と最大積載量24tを確保する

 今回、トランスウェブが販売を開始したケスボーラーのカーテンサイダーは、全長13950×全幅2500×全高3800mmの3軸車。

 荷台寸法は長さ13610×幅2380mmで、国内で主流の1100×1100mmの通称「イチイチパレット」を24枚(12枚×2列)積載可能。これは現行の国産ウイングトレーラに勝るとも劣らないスペックだ。

 メインフレームは日本市場向け専用設計で、車長(キングピンからトレーラ後端部までの長さ)12m、連結全長16.5m以内、GCW(連結車両総重量)41t以内、最大積載量24t以上というスペックは、すべて日本での使い勝手を考慮したもの。

 例えば首都高速を走る場合、連結全長が17m以上だと湾岸線しか走ることができないが、17m以内なら中央環状線(C2)を走行可能。16.5m以内なら都心環状線(C1)も走行可能となる。いっぽう、GCWについては41t以下に抑えることで、申請から許可までの時間が短縮されるという。

カーテンサイダーはボディ側面に布製の荷台カバーを装着。荷台カバーは「27t以上の荷重がかかっても破れない、積み荷が飛び出ない」という欧州の規定をクリアしている

 高床・低床の2種類をラインナップしているのもポイントだ。高床仕様は荷室の高さが2430mmのベーシックモデルで、カプラ高1200mmのため国産トラクタで牽引可能というもの。

 いっぽう、「メガトレーラ」と呼ばれる低床仕様はカプラ高1000mmのため専用トラクタが必要だが、荷室は前から後ろまでフラットで高さも2630mmを確保。これは単車の大型トラック(低床4軸)の約2500mmをも上回るスペックだ。

 なお、トレーラの前回り(キングピンからトレーラ前端部までの長さ)が2040mmと長いため、組み合わせるトラクタにはスライドカプラが必要という。

後部は観音扉を採用。天井にはアコーディオン式ルーフを採用し、側面・後部・天井の3方向から荷役可能。開閉はすべて手動式となっている

 床は強化プラスチック製が標準だが、オプションでコイル運搬用のVカット床も選択可能。オプションでテールゲートリフターの装着、ラッシングレールの装着およびダブルデッキ化も可能。通常は幌型での登録だが、スタンション仕様でも登録可能だ。

 足回りはエアサス・リフトアクスル・ディスクブレーキという欧州最先端のデバイスを標準装備。車軸とブレーキはアフターサービスを考慮し、BPWとワブコという国産トレーラでもお馴染みのメーカーを採用する。

■側面はカーテン式の荷台カバー 天井はアコーディオン式ルーフ

高床タイプは荷室の高さ2430mmのベーシックモデル。国産トラクタで牽引可能だ。いっぽう低床タイプは欧州で「メガトレーラ」と呼ばれるもの。荷室の高さは2630mmもあるが、専用のトラクタが必要となる

 同車最大の特徴であるカーテンサイダーボディは、側面にカーテン式の荷台カバー、後部に観音扉、天井にアコーディオン式ルーフを標準装備。これにより側面・後部・天井の3方向からの荷役が可能となっている。

 一見脆そうな布製のカーテンは、「27tの荷重がかかってもカーテンが破けたり、積み荷が飛び出してはいけない」という欧州の規定をクリアした、相当頑丈なもの。トランスウェブでは数年前からカーテンサイダーの運用を行なっているが、いまのところ破けたことはないという。

中に鉄のプレートが入ったカーテンと、側面のアオリ板は強度を確保するためのもの。欧州仕様で装着されている支柱を廃すことでフォークリフトによる側面荷役への対応力アップを図っている

 もしカーテンが破けても、アルミボディに比べれば補修は簡単とのこと。また、布製ということでなんとなく水漏れが心配な人もいるだろうが、要所要所にシール処理がしてあるため通常使用ではまず水漏れしないため安心だ。

 なお、一般的なカーテンサイダーは支柱(ボディの枠を支える)の間に補強用のサポートフレームを持つが、フォークリフトによる側面荷役が主体の日本市場での使い勝手を考慮し、今回はカーテンの中に鉄のプレートを仕込むとともに、側面にアオリ板を装着。これにより強度確保と開閉時間の短縮化を図っている。

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