最近のクルマにはホントにいろいろな便利装備が付いているが、それって本当に必要なのだろうか? なくてもいいモノとか、あるとかえって邪魔なモノも多いのでは……? ということで、「コレはほんとにいるのか?」という装備について検討&判定してみます!
※本記事は2017年6月のものです。
文:ベストカー編集部
写真:Shutterstock.com、ベストカー編集部
初出:ベストカー2017年6月10日号
走りを楽しくする装備もあるけれど
●メモリー付きパワーシート
ボタンを押すと、あらかじめ設定してあるポジションまでシートが自動的に移動する。数人分のポジションを設定可能。便利っちゃ便利だが、なくても特に不自由はない? 最初から付けないほうがある意味賢明かも?
☆1台を家族複数人で運転するなら必要度:50点
★自分しか運転しないなら必要度:0点
●シートヒーター
スイッチをONにすると座面がポカポカ暖かくなるシートヒーター。電気も食うけど果たしてこの機能、必要なのか? 冬場はたしかに便利かもしれない。しかしエアコンの温度もこまめに調整してやらないとボーッとなって、危険な場合もある。
☆エアコンの温度調整をこまめにできるなら必要度:70点
★ズボラな人は必要度:10点
●パドルシフト
ステアリングコラム内にある+-ボタン(パドル)を操作することでATのシフトアップやシフトダウンが可能になる装置。でもATでそこまで頻繁にシフトチェンジする必要ある? あれば便利ではあるが、公道でせっかちにパコパコしながらぶっ飛ばす姿は決してカッコいいとは言えないぞ!
☆山道で飛ばしたい人には必要度:70点
★ゆったり運転派には必要度:10点
●マッサージ機能付きシート
読んで字のごとく背中や腰のマッサージ機能が内蔵されているシート。このオプションを付ける前に、整骨院に行くとかしたほうがいいような気もする。もしくは休憩してラジオ体操を!
☆腰痛持ちの大社長なら必要度:70点
★それ以外の人間には必要度:0点
●ダイナミックセレクト
ATシフトレバーの横などにあるスイッチを操作することで、ステアリングとサスペンション、ブレーキの特性をコンフォートなものから超スポーティな「スポーツ+」まで統合的に変更できる装備……なんだけど、公道でスポーツ+とか意味なくないですか。ゆったりめにしか運転しない人は『コンフォート』しか使わないかもしれない。
☆運転好きには必要度:80点
★同乗者の必要度:0点
●ステアリングに付いてるオーディオ操作スイッチ
ステアリングホイール内にオーディオ関係の各種操作スイッチを配しているもの。フランス車に多いサテライトスイッチと呼ばれるもので、前方から視線を外さずに操作でき便利だが、オーディオ本体までちょっと手を伸ばせばいいのでは? コレがなくても人は充分生きていけるのでは? という説も。
☆使ったことある人にとっては必要度:80点
★使ったことない人にとっては必要度:10点
住んでいる環境によって必要なものも
●フォグランプ
ヘッドランプとは別に、白または黄色い光を発生させる補助灯(正式には前部霧灯とか補助前照灯などと呼ぶ)。主に濃霧の発生時に使用するものだが、都市部で使うクルマであれば基本的には出番がないことも多い。ちなみに法政大学の調査によれば、東京都の霧発生日数は1970年代以降、明らかに漸減傾向なんだそうである。都市部の人でも不要とは言えないが、市街地で意味なくキラキラさせるのはご勘弁願いたい。
☆霧が多い地方の人なら必要度:100点
★それ以外の地方の人は必要度:70点
●オートライト
ヘッドライトスイッチを「AUTO」にしておくと、トンネル内に入った時や夕方になって外部が暗くなった時、自動的にヘッドライトが点灯する機能。ただ、その反応は微妙に遅い。必要なタイミングよりちょい早めに、自分の意志で点灯させたほうが安全のためにもよいのでは。
☆物忘れの激しい人には必要度:80点
★そうでないなら必要度:10点
●エアバランスパッケージ
メルセデスベンツの車に装備されている機能。グローブボックスに設置されたパフュームアトマイザーが香りを車内に拡散させるほか、エアアウトレットに統合されたイオン化装置がマイナスイオンを発生させる……わざわざ付ける意味ある? 結構いい香りなので否定はしないが、わざわざ高いお金を出して装着する必要はないかも。
☆楽ちんなセット物が好きなら必要度:50点
★我が道をいくタイプなら必要度:0点
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