薄っぺらすぎ!? 低扁平タイヤなぜ増えた? きっかけの名車とその意義

薄っぺらいタイヤは本当に必要なのか

ダイハツが2015年に発売したキャスト スポーツは165/50 R16 タイヤを採用。このほかムーヴやワゴンRスティングレー、N-BOXカスタムなど数多くの車種に低扁平の端緒となった55扁平のタイヤが装着されている
ダイハツが2015年に発売したキャスト スポーツは165/50 R16 タイヤを採用。このほかムーヴやワゴンR、N-BOXカスタムなど数多くの車種に低扁平の端緒となった55扁平のタイヤが装着されている

まぁ、そういった話も今や昔で、冒頭に書いたように最近は軽でも“ゴーマルタイヤ”を履くようになった。

ピレリP7から40年にわたるタイヤ開発の進化は著しく、適切なコストで超扁平タイヤを作る生産技術や、サイドウォールが薄くても乗り心地を損なわない設計技術など、現在ではタイヤは超扁平が標準になってしまっている。

こうなると、もはや50や40では誰も目を留めてくれず、ファッションとしての超扁平タイヤは315/30 R30(!)なんていう世界に突入している。

ここまでくると完全に自己満足の世界だが、純粋な機能部品だった超扁平タイヤを、まったく別の方向に進化させるマニアのパワーにも、これまたある種の感動を禁じ得ない。

一方、こういうウルトラ超扁平とは真逆のベクトルで、ミシュランがクラシックスポーツ用として現在でもちゃんと70シリーズのXWXを供給しているのも立派。デイトナやミウラに超扁平タイヤじゃ雰囲気台無しだもんね。

いまや、わざわざタイヤを交換しようなんて考えるのは、相当なクルマ好きだけといってもいい時代。

安全性にさえ留意してくれれば、それぞれ自分好みのタイヤを楽しむのがいちばんヨロシイのではないかと思います。

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 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…