新型ランクル300登場で高級SUV戦線に激震アリ!? 

新型ランクル300登場で高級SUV戦線に激震アリ!? ベンツGクラスの牙城を切り崩せるか?

 今、まさに高級SUVジャンルは、史上始まって以来の百花繚乱、まさに下克上のSUV戦国時代という状況だ。

 その高級SUVのヒエラルキーの頂点と聞かれて、まず頭に思い浮かべるのはゲレンデヴァーゲンこと、メルセデス・ベンツGクラス。
 
 老舗のレンジローバーやジープ・ラングラーからポルシェカイエン、最近ではランボルギーニ・ウルス、ベントレー・ベンテイガ、ロールスロイス・カリナン、アストンマーチンDBX、マセラティレヴァンテ、アルファロメオステルヴィオ、ランドローバー・ディフェンダー……とこれでもかと、蜜に群がるごとく怒涛の高級SUVの新車ラッシュが続いた!

 と、そんなところへ、新型ランクル300が登場した。はたしてベンツGクラスがいまだ高級SUVヒエラルキーの頂点に君臨しているのだろうか? 新型ランクル300の登場でヒエラルキーに変化の兆しは見えるのか、モータージャーナリストの清水草一氏が徹底分析!

文/清水草一
写真/トヨタ、メルセデス・ベンツ、ランドローバー、FCA、ベストカー編集部

【画像ギャラリー】高級SUVたちを写真で徹底比較!


■高級SUVの頂点はベンツGクラスに変わりなし?

トップモデルのG63AMGは4L、V8ツインターボ(585ps/850Nm)を搭載し、重量級SUVながら圧倒的な動力性能を誇る

 高級SUVのヒエラルキーの頂点にいるのは、メルセデスGクラスで不動である。ベントレー・ベンテイガがどんなに高級かつまろやかな乗り心地であろうとも、ロールスロイス・カリナンがいかに別格であろうとも、Gクラスの前には新参者でしかない。Gクラスの徹底的にクラシカルなデザインと、メルセデスという「最善か無か」なブランドの組み合わせは、どんなクルマも覆せない不可侵領域だ。

 それは、芸能人の愛車ラインナップを見てもわかる。驚くほど多くの芸能人が、Gクラスを愛車にしている。反町隆史、藤森慎吾、安田成美&木梨憲武、中川翔子、ココリコ遠藤、滝沢秀明、高島礼子、二宮和也……。「みんななんでそこまでGクラスが好きなんだ!」と言いたくなるくらい、Gクラスが多い。

 芸能人がどれだけ乗っているかは、そのクルマのステイタスの目安になる。彼らは伊達に芸能人になったのではない。人気があるから芸能人になったのだ。人気者が乗るクルマ、イコール、真の人気車である。今回はそういうことで話を進めたいと思います。

G550d。価格は1705万円。搭載されるエンジンは422ps/610Nmを発生する4L、V8ツインターボ
円形ヘッドライト形状のエアアウトレットや助手席前方のグラブハンドル、3つのディファレンシャルロックを操作する

 クローム仕上げのスイッチなど継承、デジタルメーターを採用するなど伝統とモダンさを合わせ持つ

 Gクラスの魅力の第一は、伝統を守っていることにある。変わらないことが強みなのだ。Gクラスに乗る芸能人たちは、自分もGクラスのような伝説になるという願いを込めているのかもしれない。

 この、かたくなに伝統を守る姿勢は、SUV、いやオフロード4WDだからこそ価値がある。なぜってオフロードは、40年経とうが1億年経とうが、デコボコのドロドロのゴツゴツで変わらないから!

 同じメルセデスでも、Sクラスのデザインが40年以上変わっていなかったら、みんなこんなに飛びつくだろうか? 今なら「ウヒョーかっこええ!」飛びつくかもしれませんが、中間では元気がなくなったことでしょう。やっぱ舗装路には空力とかいろいろありますし。

■77年の伝統が息づくジープ・ラングラー

1941年の誕生以来、実に77年の伝統が息づくジープ・ラングラー。左は1945年式のCJ-2A。右は新型JL型ラングラー・ジープ・ルビコン。7本スロットグリルに丸目ヘッドライトは変わらず
4ドアのアンリミテッドサハラ

 Gクラスと並んで、いやGクラス以上に伝統を順守しているオフロード4WDが、ジープ・ラングラーである。ラングラーという名前になったのは1987年からだが、なにしろジープ直系で、ジープ誕生以来の伝統を守っているのだから強い。

 ジープ・ラングラーの人気も近年高まるばかりだ。2020年の年間販売台数は、なんと前年比+1.7%の成長となる13588台を記録。

 そのブランドトップに君臨するのが、アメリカン正統派クロカンである「ラングラー」で、2020年の販売台数は、5757台と全体の約4割を占めるほどなのだ。

 ラングラーは決して高級車ではないが、伝統的なジープスタイルと、先進国ではほぼ必要のない超本格派オフロード4WDであることが、独特の本物感を生み出している。

 芸能界でも、岩城滉一やヒロミといった本物のクルマ好きをはじめとして、新山千春や劇団ひとりも愛車にしている。繰り返すが、芸能人が乗るのはつまり、そのクルマの存在がカッコいいからである。

2021年度(~2022年3月)中に日本導入予定のピックアップトラック、ジープグラデュエーター

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