2020年の年間新車販売台数を見てみると、5位のアルファードを筆頭に、8位のシエンタ、10位のヴォクシー、16位のノアとトヨタミニバンの台頭が目立つ。ヴォクシー/ノアの兄弟車であるエスクァイアも2万6368 台で、28位となっている。
2021年9月、12月上旬をもってエスクァイア生産終了のお知らせが掲載されるようになった。ヴォクシー/ノアの兄弟車として登場したもののわずかひと世代で姿を消すことになる。絶版モデルとなる大きな理由はこれまで存在したトヨタのチャネル制が撤廃され、全店舗でトヨタ車が購入できるようになったことが大きい。
そこで、まもなく生産終了となる5ナンバーサイズミニバン、エスクァイアの最新中古車事情について紹介する。
文/萩原文博、写真/TOYOTA
【画像ギャラリー】高級車の新たな選択肢となった!? 生産終了となるエスクァイアをギャラリーでチェック(15枚)画像ギャラリー新上級コンパクトワゴンとして誕生したエスクァイア
2014年10月、トヨタエスクァイアが登場。すでに発売されているヴォクシー/ノアと共通のコンポーネンツを採用した兄弟車である。キャラクターは明確に分けられていて、ファミリーユースメインのヴォクシー/ノアがエアロパーツを装着したスポーティな3ナンバー仕様を設定している。
いっぽうで、個人タクシーなどに使用されているエスクァイアは「新上級コンパクトワゴン」というキャッチグレーズどおり、5ナンバーサイズのみで上質さを追求したモデルなのが特徴だ。
外観デザインでは、上級モデルであるアルファード譲りのバンパー下部まで伸びる、堂々とした縦基調のフロントグリルを採用。さらにドアハンドル、バックドアなどにメッキ加飾を施し存在感と上質さを演出している。インテリアでは、インストルメントパネルからドアトリムにかけて、合成皮革と金属調加飾を施し質感の高さを演出している。
エスクァイアに搭載されているパワートレーンは最高出力152ps、JC08モード燃費14.8~16.0km/Lと駆動方式による燃費の悪化を抑えた2L直列4気筒ガソリンエンジン。
そしてシステム合計出力136ps、JC08モード燃費23.8km/Lという出力と燃費性能を高バランスで両立した1.8L直4ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムの2種類。両ユニットともに、組み合わされるトランスミッションはCVTで、駆動方式は2Lガソリン車が2WDと4WD、ハイブリッド車は2WDのみとなる。
グレード構成はシンプルで、ガソリン車ハイブリッド車ともに最上級グレードのGiプレミアムパッケージ、Gi、Xiの各3グレード合計6グレードを用意。乗車定員は7人乗りを中心にガソリン車のGiとXiに8人乗りが設定されている。
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