今こそ乗っておきたい!「令和時代に渋くてカッコいいと思われる純内燃機関のクルマ5台」

タイトル 今こそ乗っておきたい!「令和時代に渋くてカッコいいと思われるクルマ5台」

 もはや風前の灯火状態となっている純内燃機関(ICE)車だが、ハイブリッドにせよ、プラグインハイブリッドにせよ、EVにせよカーボンニュートラル社会が待ったなしとなっている今、クルマ好きなら乗っておきたいのは純内燃機関車だ。そこで、今の時代に渋くてカッコいい純ガソリン仕様車を九島辰也が伝授する。

文/九島辰也
写真/小林邦寿、平野学、ベントレーモーターズ、フェラーリ

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■日本独自のカーボンニュートラル論を自工会は主張する

 カーボンニュートラルが叫ばれるなか、ご存じのように今世界ではクルマの電動化が進んでいる。ピュアEVを優等生とし、プラグインハイブリッドはまあまあ合格、ハイブリッドは微妙なポジションとも一部で騒がれている。

 そんな状況下でもはや敵対視されているのでは? と思われるのが純内燃機関(ICE)車。モーターのアシストなしに走らせるそれはもはや絶滅危惧種扱いに近くなってきた。特にヨーロッパ系のカーメーカーを見渡すとそんな感じ。ドイツ系ともなると肩身が狭そう。開発者もユーザーも。

 とはいえ、そこには自動車メーカーが100年かけて培ってきたものがあるのは確か。ハイパワー、高効率化を目指して彼らは日々研究を続けてきた。1970年代のオイルショックから「CAFÉ」のような燃費規制が生まれ、米国カリフォルニア州の大気汚染から厳しい排ガス規制が実行されたのだ。

フェラーリの年間生産台数は30万台未満1万台以上なので、07年のCO2排出量に対して45%の削減を義務付けられる

 そして各メーカーはそれと戦い、クリアしてきたのである。そう考えると自動車工業会豊田章男会長の日本独自のカーボンニュートラル論もわかる。工場などから排出される二酸化炭素を液化して化石燃料と混合し、純内燃機関(ICE)で燃やして走らせる手法だ。これであれば、自動車メーカーが長年築き上げてきたICEのノウハウが生きるのは容易に想像がつく。

 なんて話はともかく、現在新車で手に入る純内燃機関(ICE)車、なかでもガソリンエンジンだけで走る魅力的なモデルをピックアップしていきたいと思う。

■新型GR86&BRZ

 まずは誰がなんと言おうと新型トヨタGR86&スバルBRZである。なんたって今年デビューした純然たるガソリンエンジン車だ。きっと世界中のカーガイが注目していることだろう。欧米のメーカーからは「この期に及んで何を考えてるの?」って言われそうだ。

BRZより3カ月遅れの21年10月28日に発売となったトヨタGR86。BRZよりアクセルレスポンスや回頭性をクイックにチューニングし、情熱的な走りを演出
21年7月に発売された新型BRZ。スバルらしい安定指向の味付けが施され、どこでも安心して楽しめるスポーツカー

 もちろん、そこは気になるポイントなので、コンセプトカー試乗会の時に開発陣に問うてみた。すると、ふたつの要因があるとわかった。ひとつはゴーサインが出たのがずいぶん前だったこと、そしてもうひとつはトヨタとスバルの2社で開発費を折半している分、コストが抑えられるので問題にならなかったことだ。

 まぁ、いずれにせよ、こんなご時世で2.4L水平対向エンジン搭載の2ドアクーペが誕生するなどクルマ好きにはありがたい。業界的にも明るいニュースだと言えるだろう。

 実際、袖ヶ浦フォレストレースウェイを走らせたかぎりでは両モデルともかなり楽しいクルマに仕上がっていた。しかも、両者個性があって選ぶのに迷える幸せがある。単なるバッジ違いじゃないのはさすがだ。

 個人的にはサーキットを走らせるとGR86の個性が爆発していたが、それがいいとか悪いとかじゃなく、ありがたく思えた。もはやモーターなしのクルマに明日がないのであれば、このくらい派手にやってもらったほうがいい。きっと、後々そう感じる日が来るのではないかということだ。

 それにスタイリングもグッド。嫌味のないオーセンティックなフォルムは素直にカッコイイ。リアピラーの角度、リアフェンダーの膨らみなど申しぶんない。大人の乗れるスポーツカーだ。ゴルフ場までの足にだって使えそうである。派手なウイングなんかいらない。

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