■高騰していないRX-8を100万~120万円で狙う!
●マツダRX-8の中古車相場/25万~400万円
ロータリーエンジンを搭載するスポーツモデルも、人生の最終期を飾る一台にはふさわしいだろう。
といってもFD3Sこと最後マツダRX-7を買おうとすると、今や目玉が飛び出そうなほどの予算が必要になるわけだが、観音開きの「フリースタイルドア」を採用した4ドア車「RX-8」であれば、それこそ車両25万円ぐらいから見つけることもできる。
もちろん25万円レベルの爆安RX-8はまったくお勧めしないが、車両価格で100万円~120万円ほどの価格を拠出するつもりがあれば、「まずまずのRX-8」は探せるのだ。
まぁそれにしたって、距離が延びた際の耐久性にはいささか不安もあるタイプのエンジンゆえ、購入から数年後には「要オーバーホール」となる場合もあるだろう。
しかし、聖なる純ガソリンロータリーエンジンであれば「仕方ない。オーバーホールするか!」という気持ちにもなれるというものだ。
またその際にオーバーホールはせず、エンジンの終わりとともに自らのガソリン車人生にも終止符を打ち、おとなしくハイブリッドまたはEVに乗り替える“ふんぎり”も、RX-8であれば付けやすいはず。
要するに「死なばもろとも」というか、「殉ずるに値するクルマ(エンジン)である」ということだ。
●スズキスイフトスポーツ
■スイフトスポーツの中古車相場
●先代/45万~170万円
●現行型/110万~240万円
マツダ ロードスターやRX-8あたりと比べると若干地味なイメージはあるかもしれないが、「ニッポン自動車界の良心」とも言われるスイフトスポーツも、人生最後のガソリン車として選ぶには悪くないチョイス。
大柄なスポーツカーや高級車などにもさんざん乗ってきたベテランが最後に行き着く場所として、静謐な茶室のような部分も持つスイフトスポーツは感慨深いものがある。
なるべく手頃な予算でキメたい場合は、当然ながら先代がお勧めとなる。最安値はおおむね車両45万円といったところだが、さすがにちょっとアレだったりもするので、注目すべきは車両100万円前後の物件だ。
支払総額で考えてもたった120万円ほどで、純ガソリンエンジン車ならではの快感を味わいまくることができるだろう。
とはいえ現行型スイフトスポーツの中古車も、先代とさほど大きくは変わらない相場となっているため、そちらの中古車を狙うのもアリだ。
というか、個人的には現行型のほうが断然おすすめである。次期型のスイフト スポーツは48Vのマイルドハイブリッドとなる可能性が高いため、純ガソリンのスイスポを手に入れるなら今のうちだ。
■超名作ガソリンエンジンを搭載するアルファロメオ156
■アルファロメオ156の中古車相場
●2.5 V6 24V/70万~180万円
●GTA/120万~250万円
輸入車においても「名作ガソリンエンジン」を搭載している車種の相場は軒並み高騰している。
英国コスワース製のDOHCヘッドを採用したメルセデス・ベンツ 190E 2.5-16は360万~500万円ほどで(筆者は昔、極上モノを150万円ぐらいで買ったのだが……)、空冷911は800万円オーバー。初代BMW M3も900万円以上はする。
そんななか、超名作ガソリンエンジンを搭載しているにもかかわらず、相場が高騰していないのがアルファロメオ156だ。
例えば人生最後のガソリン車として「フェラーリ」を選ぶのも悪くはないが、もしもフェラーリを買うお金がないとしたら(もちろん筆者もそのひとりだ)、お勧めとなるのはブッソーネV6を搭載するアルファロメオ 156だ。
スペシャルな3.2L、V6を搭載する「GTA」は素晴らしいが、普通の2.5L、V6でもまったく十分であり、むしろ2.5Lのほうが軽快で好ましいかもしれない。
問題は、このところ中古車の数がかなり減ってきているということ。まだ絶滅はしていないが、傾向としては「絶滅も近いか?」といった感じなのだ。
カーガイのガソリンエンジン人生の最後を飾る一台として、アルファロメオ 156以上にふさわしい車はそう多くはない。絶滅する前に、禁制品となる前に、ぜひとも手に入れてほしい逸品である。
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コメント
コメントの使い方156 2.5v6に乗ってるけど純正品の補修パーツがショボくて普段乗りには困るレベルになってきた