■運営スタッフも一緒に熱くなった頭文字Dのイベント
五十嵐さんがとっても楽しかったと振り返るのが2014年に行われた「新劇場版『頭文字D』Legend1-覚醒- 公開記念 86”超”夏祭りin Daiba at MEGA WEB」。劇場版の公開に合わせ、ベストカーも運営スタッフとして参加したイベントだ。
「このイベントのメイン担当を兼任したので、めちゃくちゃ忙しかったのですが、講談社の方と一緒に頑張りました。ファンのみなさんがすごく熱くて、いいイベントだと思ってしまいました(笑)。ライドワンにとうふに見立てた段ボールを置き、崩さずに車庫入れするという変な企画をやりました。みんなでこの企画を考えた時は『これだって!』。今思うと変なアドレナリンが出ていました」
登場人物が乗るAE86やRX-7の展示のほか、原画展やクイズ、スタンプラリーなどを開催。圧巻はAE86やRX-7に乗ったプロドライバーによるデモ走行で、ライドスタジオで縦横無尽のドリフトパフォーマンスを繰り広げた。まさに”リアル頭文字D”と呼べる光景で、たくさんのギャラリーが上の通路からカメラを構えていた。
■メガウェブはクルマを五感で感じることの大切さを教えてくれた
ほかにもトヨタのF1がデモランしたり、オーナーズクラブのイベントがあったりと、メガウェブではありとあらゆるイベントが開催されてきたと言っても過言ではない。
メガウェブがオープンした1999年は、インターネットの普及が始まる直前。いわゆるオフライン的なリアルイベントも皆無だった。そんなタイミングに「見て乗って感じるモビリティのテーマパーク」をコンセプトにオープンしたメガウェブ。
トヨタの最新モデルの魅力を体感できるという最大の特徴には、先見の明があったというしかない。閉館になるのは重ね重ね残念だが、五感で感じたクルマの魅力は来場者それぞれの胸に刻まれ、後世に語り継がれる。最後に広報担当の五十嵐さんから来場者のみなさんにメッセージをいただいたのでご紹介する。
「本当にたくさんの方にご来場いただき、なんと1億2700万人の方にご来場いただきました。すごく興味を持ってきてくれた方とちらっと見た方、両方だと思うのですが、たくさんのお客様に愛していただきました。お客様からメガウェブと一緒に歩んだ22年間だったと聞いた時、お客様のクルマを含めて生活に寄り添えたのかなと思うと、感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございました!」
■惜しまれる閉館 直前にはベストカーClub独自イベントも開催
閉館までのカウントダウンが始まった2021年12月23日にはメガウェブ全面協力の下、ベストカーClubのメンバー9人がGR ZONEのグランツーリスモで大バトル。Club員のひとりは「久々にみんなと顔を合わせることができました!」と、メガウェブの粋な計らいに笑顔を見せた。
普段は一般のお客さんが使用するエリアを貸し切って行われたイベント。ハンドルコントローラーやペダルなど、メガウェブのこだわりの詰まった最高の環境でプレイできたClub員からは「自宅よりもいいタイムが出た!」という喜びの声も聞こえた。
実は新型コロナが流行する前、2020年春に企画をしたイベントだったのだが、緊急事態宣言などで延期が続き、閉館直前にやっと開催できた……という思い出のイベントとなった。
また、12月31日にはメガウェブとの別れを惜しむ人が多数来場。閉館時刻の19時になるとミレルをはじめとするスタッフたちが「2021年12月31日メガウェブは閉館しました」というバナー(冒頭の写真)を持ち、全来場者に感謝の意を伝え、クローズに。ライドスタジオでは名残惜しそうにスタッフと記念撮影を行うファミリーの姿があった。
最後まで人の温かさを感じる、メガウェブらしいフィナーレだった。
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