涙、涙のお台場メガウェブファイナル! 広報担当者と振り返る記憶に残るイベント3選


 2021年12月31日19時、東京・お台場のメガウェブ(MEGA WEB)が惜しまれつつ閉館となった。1999年3月のオープンから数えること22年。トヨタの体験型モビリティテーマパークとして広く親しまれ、来場者の累計はなんと1億2700万人(公式発表)。閉館直前の年末にお邪魔しても相変わらずの盛況ぶりで、このまま営業を継続してくれればと感じたものだが、新たな土地活用(多目的アリーナ)が決まっているということで、あきらめるしかない。

都内近郊のクルマ好きにはお馴染みのスポットにまでなったお台場の「メガウェブ」。小さいころにここでトヨタ車を見て憧れ、大人になってようやく手に入れたという人もいるだろう

 メガウェブでの思い出を振り返る時、切っても切り離せないのがイベント。22年間の間に数えきれないほどのイベントが開催されており、メガウェブのヒストリーそのものと言える。そこでメガウェブの広報とイベント制作に長く携わってきた五十嵐さんに記憶に残るイベントを3つあげてもらい、現在の想いを語っていただいた。

文/奥野大志
写真/奥野大志、MEGA WEB

【画像ギャラリー】子どもから大人までクルマの楽しさを伝えたメガウェブ! 数々の思い出をプレイバック!!(21枚)画像ギャラリー

■記憶に残る一番のイベントはずばり「こどもモーターショー」

「一番記憶に残っているのが『MEGA WEB誕生20周年記念イベント こどもモーターショー』ですね。これはもう本当に人気で、SNSでメガウェブでの思い出を集めたところ『このイベントに子供のころから行っていました』という声をたくさんいただきました。思い出に残っている方が多いのだと思います。JAFさんや京商さん、タミヤさんなどにご協力いただき、大きなイベントが開催できました」

ファミリー連れに大人気となったこどもモーターショー
メガウェブは子供たちにモビリティの楽しさを伝えることに注力した

 同イベントは毎年春休みや夏休み期間中に開催。最後に行われたのはコロナ禍前の2019年4月で、計10回も行われた。ぬりえやプラモデルなどの工作イベントはもちろん、「e-kart rideビギナーズチャレンジ」や「こどもesportsチャレンジ」などの体験イベントも開催。子供やファミリーを大事にしたいというメガウェブの真心があふれた人気イベントだった。

「次がココロハコブプロジェクト『いわて♡みやぎ♡ふくしま フェスタ@MEGA WEB』ですね。最初に岩手、宮城、福島と各県のイベントを開催し、そのあと3県合同イベントになりました。東北のものづくりやトヨタ自動車の東北での活動紹介もあり、いろいろな交流ができたと思います。郷土芸能は現地でも1年に1回しかやらない貴重なものがメガウェブで見られました。楽しんでいただけたと思います」

 同フェスタは岩手県との縁がきっかけとなりスタートしたトヨタの復興支援イベント。岩手県、宮城県、福島県が合同で復興の取り組みや観光地の特色を紹介したほか、メガウェブ内にステージが設けられ、ご当地の郷土芸能が披露された。もちろん、入場は無料だ。

同フェスタのステージ。写真は岩手県北上市に伝承する「黒岩鬼剣舞(くろいわおにけんばい)」
岩手県の名産販売コーナーの様子。メガウェブとは思えない光景

「ライドスタジオで子供たちが運転体験しているキットカー『PIUS』を燃料電池で走れるようにした『初公開! Fuel Cell”燃料電池”で走るFC-PIUS』も記憶に残っています。水素のクルマってこわいの? 爆発しないの? と思っている人が多かったので、子供たちに乗ってもらうのと並行して、安全でエコというのを知っていただくために、燃料電池教室をやりました。年末もたくさん開催したほどの人気イベントで、今後はトヨタモビリティ東京がこのパッケージを引き継ぎ、有明ミライエなどで燃料電池教室を行う予定です」

 FC-PIUSは外装まで実車のMIRAIの意匠を取り入れたユニークなクルマ。『出張メガウェブ』と題して、地方で試乗イベントや燃料電池教室を開催したこともあり、力の入りようが伝わってくる。また、メガウェブでは水素RCカーを使った燃料電池教室も開かれた。

子供たちが発電する仕組みを学ぶ燃料電池教室

■運営スタッフも一緒に熱くなった頭文字Dのイベント

 五十嵐さんがとっても楽しかったと振り返るのが2014年に行われた「新劇場版『頭文字D』Legend1-覚醒- 公開記念 86”超”夏祭りin Daiba at MEGA WEB」。劇場版の公開に合わせ、ベストカーも運営スタッフとして参加したイベントだ。

「このイベントのメイン担当を兼任したので、めちゃくちゃ忙しかったのですが、講談社の方と一緒に頑張りました。ファンのみなさんがすごく熱くて、いいイベントだと思ってしまいました(笑)。ライドワンにとうふに見立てた段ボールを置き、崩さずに車庫入れするという変な企画をやりました。みんなでこの企画を考えた時は『これだって!』。今思うと変なアドレナリンが出ていました」

プロドライバーがドリフトテクニックを駆使し、車庫入れの技術を競った。右の白い箱はとうふ!

 登場人物が乗るAE86やRX-7の展示のほか、原画展やクイズ、スタンプラリーなどを開催。圧巻はAE86やRX-7に乗ったプロドライバーによるデモ走行で、ライドスタジオで縦横無尽のドリフトパフォーマンスを繰り広げた。まさに”リアル頭文字D”と呼べる光景で、たくさんのギャラリーが上の通路からカメラを構えていた。

メガウェブで見るRX-7はなかなかのインパクト。左上のステージではトークイベントが行われている

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