多すぎてわからん!! いったいなにが違う? ハイブリッドシステム一番いいのはどれだ


■ハイブリッドに求めるものは何か

ダイハツ ロッキー/トヨタ ライズに搭載される『eスマート』システムはシリーズ・ハイブリッドを採用。加速力が高く、ストップ&ゴーが多い市街地での走行に適している

 シリーズ・ハイブリッド式の最新作は、eスマートを採用したロッキー/ライズだ。28.0km/Lと、良好な燃費を達成している。だが、直接のライバルとなるヤリスクロスにはかなわなかった。ただし、似たシステムを採用するキックスの21.6km/Lを大きく引き離している。

 また、試乗会でていねいな運転を心がけたら35km/Lを超える燃費を叩き出した。e-POWERを採用するノートのWLTC燃費は29.5km/L、兄貴分のノートオーラは27.2km/Lだ。

 燃費に関しては、2モーターのフルハイブリッドが優位に立っている。とくにトヨタのTHSIIは、街中の走りだけでなく高速走行でも燃費が大きく落ち込まない。これに対しシリーズハイブリッド式のロッキー/ライズとノート/ノートオーラが得意とするのはゴーストップの多い街中の走りだ。

 クルージング状態が多い高速道路では発電が間に合わないのでエンジンはフル稼働になる。アクセルを戻してバッテリーに電気を蓄える回生が追いつかないから、燃費はそれなりだ。

 だが、モーターの存在感は強く、パンチの効いた気持ちいい加速を楽しむことができる。また、ワンペダルやスマートペダルと呼ぶモードがあるのも魅力の1つだ。アクセルペダルを緩める操作を行うだけで停止まで減速を行うことができる。

 最初は戸惑うが、強力な回生ブレーキを含め、慣れてしまうと便利だと感じる装備だ。アクアにも装備されているが、その減速度はシリーズ・ハイブリッドほど強力ではない。

 シリーズ・ハイブリッドはコストパフォーマンスに優れている。メカニズムがシンプルだし、バッテリー容量も抑えているのでコストアップはわずかだ。

 一般的なガソリン車より少し高いが、リーズナブルで、走りの満足度はすこぶる高い。コストアップと重量増加を嫌う軽自動車にとっても最適なシステムと言えるだろう。シリーズ・ハイブリッドは近場のドライブが多い人や年間にあまり走らない人には魅力的な選択肢になるはずだ。

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