■No.5 トヨタ FJクルーザー(2010年12月 日本発売〜2018年1月 生産終了)
2006年の発売当初は北米のみの販売だったが、2010年12月からは日本でも発売。ランクルプラドと共通のラダーフレームをもつ本格的なSUVでデザインもFJ40系をモチーフにするが現代的にモデファイされている。
◎清水草一の判定………アリ!!
グリルや直立したガラスなど、一部にランクル40系のモチーフを取り入れたことで、魅力的なモデルになった。
■No.6 トヨタ クラシック(1996年9月発売、限定100台)
5代目ハイラックスダブルキャブをベースにトヨタテクノクラフトがトヨダAA型乗用車をモチーフに製作。発売時800万円だったが現在の中古車市場は約20年経った今では200万〜320万円とトヨタオリジンより安い。
◎清水草一の判定………ナシ!!
トヨタ初の乗用車・AA型を復刻したというのは、トヨタ関係者にとっては思い入れが深いだろうが、それ以外の者にとっては正直価値はない。歴史を大事にすることは大切なことではあるが……。
■No.7 ダイハツ ミゼット2(1996年4月発売、2001年3月生産終了)
初代をモチーフにして1人乗りのピック(トラック)と、屋根付きの2人乗りカーゴもあった。
◎清水草一の判定………ナシ!!
小口配達に絞ったコンセプトは初代ミゼットと同じで、ミゼットを復刻すること自体はいいのだが、デザインに機能性が乏しかったのが残念。何に使うにも中途半端なので、人気が出なかったのはしかたなかろう。
■No.8 トヨタ ランクル70(2014年8月〜2015年6月の期間限定販売)
2004年に生産終了したが1年限りで復活。現在の中古車市場は高値維持傾向にある。
◎清水草一の判定………アリ!!
30年間作られてきたランクル70をそのまま作った復刻車。これこそ復刻車中の復刻車。こういう試みは大歓迎。
■No.9 ホンダ N-ONE(2012年11月発売)
N-BOXから始まったホンダのNシリーズ第3弾。2015年には低全高モデルも販売された。
◎清水草一の判定………アリ!!
ホンダN360はそれほどの傑作ではなかったが、「どことなくレトロ」という雰囲気だけいいところ取りしつつ、デザインのまとまりがイイ。
国産車で実現した復刻車に、成功例は少ない。最大の成功はFJクルーザーあたりだが、ほんのモチーフだけにとどめたのが成功の理由だった。トヨタ・オリジンやクラシックは、オリジナルにしばられすぎて、ミツオカ的ニセモノになってしまっている。
そんななか、日産のIDxには期待したが、生産化の見通しはゼロ。510ブルーバードの復刻というより、昭和のFRクーペ全体の復刻版と言えただけに残念だ。
【番外コラム】 ミツオカに直撃!! 復刻車を作ってくれませんかぁ!?
光岡は2004年10月、マレーシアのTDカーズが生産するMG-TDのリプロダクションモデル「TD2000」(1950年代に英国MG社が販売し、北米で人気を博したオープン2シーター)の輸入販売を手がけた実績がある。
そこで広報担当者に聞くと「う〜ん、残念ながら現段階でお話しできるようなものは決まっていません。ですが、そういった企画はかなり上がってきています。復刻車の人気が盛り上がること自体はいいことだと思っています。1991年にS13シルビアベースで販売したラ・セードを2001年に200台限定で販売したこともありますが、今後はそのような流れで(復刻車が)出る可能性としてはあるかもしれません」
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