英国の薫り漂う大人のラグジュアリー|ジャガーXF スポーツブレイク
高級サルーンやGTカーを中心に歴史を築いてきたジャガーには、「XF スポーツブレイク」という名前のステーションワゴンがラインアップされている。
全長が5メートルに届きそうなほど堂々としたサイズ感ではあるが、近年のジャガーが取り入れている、若々しくてスポーティなデザインのおかげで、シャープかつ洗練された雰囲気がある。特にこのスポーツブレイクは、大人の落ち着きを加えたような、シブい雰囲気に仕上がっている。
インテリアは、直線的なダッシュボードとすっきりと洗練されたスイッチ類、パネルで構成されたモダンラグジュアリーな印象。現行型は2015年登場と決して新しくはないものの、アダプティブLEDヘッドライトやデジタルメーターパネル、インフォテインメントシステムの搭載など、装備に古さは感じられない。
英国の薫り漂うデザインと雰囲気が好きな方におすすめしたい。車両本体価格は税込722~827 万円だ。
フラッグシップにふさわしい気品と存在感|アルテオン シューティングブレーク
2017年に発売されたフォルクスワーゲンのフラッグシップモデル「アルテオン」のワゴンが「シューティングブレーク」。日本市場には、2021年7月に追加されたばかりだ。
力強く堂々とした佇まいに、クーペのような美しいスタイリングは、VWのフラッグシップワゴンにふさわしい上品さが感じられる。特にリアセクションは、メルセデスのCLAシューティングブレークにも通ずる美しさがあるが、アルテオンの方が、ボディサイズが一回り大きく、威厳を感じることができる。
パワートレインは2.0L TSiエンジンで、最高出力200kW(272ps)、最大トルク350Nmを発生する。街乗りからロングドライブでもストレスのない、ダイナミックな走りが楽しめるはずだ。
また電子制御4WDシステムの「4MOTION」や、先進のサスペンションシステム「アダプティブシャシーコントロール(DCC)」、電子制御ディファレンシャルロック「XDS」など、あらゆる路面状況での安定した走りとスポーティなハンドリングを実現するメカニズムも満載。車両本体価格は税込596~687 万円だ。
ステーションワゴンの老舗が手掛けるGT|ボルボ V90
ワゴン文化を長年牽引してきたボルボが持つ、最新ステーションワゴンの一台が「V90」だ。このV90には、48Vハイブリッドモデルとプラグインハイブリッドの「リチャージ」をラインアップしている。
シンプルかつモダン、しかし、温もりを感じさせるスカンジナビアデザインは、他のヨーロッパメーカーとはひと味違った魅力がある。ボルボの高い安全性も、2.0L 過給器付ガソリンエンジン+モーターのパワフルなパワーユニットも、一級品の造り込みであるのに、このデザインはそれを静かに受け止めており、ひけらかしている感じがしない。これこそがボルボの魅力だ。
2030年までに完全な電気自動車メーカーになることを計画しているボルボ。内燃機関エンジン車はもうつくらないと宣言するのはやや寂しくも感じるが、ボルボならこの魅力を損なわずにやってくれるはず。車両本体価格は税込694~1034 万円だ。
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昨今は、SUVであっても、快適性や走行性能に申し分はないが、やはり、背の低いステーションワゴンがもつそれは、SUVと比較して圧倒的なものがある。デザインも、どれもデザイン買いしたくなるくらい洗練されたものばかりだ。「そろそろSUVも飽きてきたな…」という方はぜひ、ステーションワゴンを検討してみてほしい。一度乗ってしまうと、もうSUVには戻れないかもしれない。
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