日本で乗るなら|ポルシェ マカンGTS(税込1188万円)
やや小ぶりのモデルだが、400psを超えているポルシェ マカン。かつてポルシェのSUVと言えばカイエンの方が有名であったが、今やマカンは大人気モデルに成長し、ポルシェにおける屋台骨となっている。911に近いパフォーマンスが欲しいなら、カイエンターボを選ぶことになるだろうが、マカンは日本で乗るのにバランスがいいモデルだ。
マカンの最上位モデル「GTS」には、排気量2.9L V6ツインターボが搭載されている。最高出力は324kW(440ps)/5,700-6,600rpm、最大トルクは550Nm/1,900-5,600rpm、最高速度は272km/h、0-100km/h加速は4.5秒というスペックである。
街乗りでも大きすぎないボディサイズで、ラゲッジ容量は458L、リアシートを折りたたむと1,503Lの容量を確保できる。普段使いの扱いやすさ、実用性の高さ、ゆとりのパワー、妥協のないハンドリング性能、ポルシェというステータス。総合的に判断して、あらゆる人にとって価値ある一台になるだろう。
伝統の中にも遊び心|マセラティ レヴァンテ トロフェオ (税込2129万円)
イタリアのスポーツサルーンメーカーであるマセラティにも、レヴァンテという魅力的なSUVがある。400psを超えるモデルは、3.0L V6ツインターボを搭載する「モデナ S」と、3.8L V8ツインターボを搭載する「トロフェオ」があり、モデナ Sの最高出力は430ps/5,750rpm、最大トルクは580Nm/2,000-4,750rpm、最高速度は264km/hで0-100km/h加速は5.2秒。最上級トロフェオの最高出力は580ps/6,750rpm、最大トルクは730Nm/2,500-5,000rpm、最高速度は302k/h、0-100km/h加速は4.1秒だ。
デザインは同社の高級セダン「ギブリ」にも通じる、スポーティで塊感のあるフォルムと彫刻のような美しい曲線美で、インテリアはマセラティの伝統と仕立ての良さを感じさせる上品な雰囲気。フォーマルでありながら、どこか遊び心も忘れない、イタリアの伊達男を気取るならレヴァンテがぴったりだ。
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重心が高いSUVであっても、シャシーやサスペンションシステムの性能が向上したことで、ハイパワーエンジンのパフォーマンスを受け止められるようになった。また、バッテリーEVの登場によって、今後はさらにレイアウトやデザインの自由度が上がってくるだろう。
SUVの実用性と、怒涛のパフォーマンスとを両立したスポーツSUVは、価格の高さや顧客が限られることから生産台数は少ないが、人気は高い。次はどんなパフォーマンスをもったスポーツSUVが登場してくるのか、非常に楽しみだ。
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