CX-8はアルファードの対抗馬!? 価格もサイズも超絶近かった
以上のようにCX-8は「ミニバンは廃止するが、3列シート車の需要は継承したい」という、マツダの特殊な事情に基づいて開発。そしてプレマシーやビアンテのユーザーを、価格が約2倍に達するボディの大きなCX-8で継承しようと考えたあたりに、商品開発が市場のニーズに合わないマツダの問題点を見い出せる。
それでもCX-8は、4名乗車時の快適性を追求したいユーザーにはピッタリだ。最上級グレードになるエクスクルーシブモードの6人乗りでは、2列目シートの中央部にもアームレスト付きのコンソールボックスが装着され、シートのベンチレーションや電動調節機能も備わる。ちょっとしたリムジン感覚を味わえるわけだ。
しかもCX-8の2列目は、床と座面の間隔が十分に確保され、頭上の空間はLサイズセダンの後席よりも格段に広い。最近は後席が豪華で快適な車種として、アルファードが注目されているが(アルファードに3~4名で乗車するユーザーも多い)、CX-8のエクスクルーシブモードも快適だ。
CX-8はSUV、アルファードはミニバンだからカテゴリーは異なるが、ユーザーニーズに基づく商品特性は意外に近い。価格もCX-8に2.5Lノーマルエンジンを搭載する25Sエクスクルーシブモードの6人乗りが438万200円(2WD)、アルファードに2.5Lノーマルエンジンを搭載したS・Cパッケージが468万1000円(2WD)だから、機能と価格のバランスで吊り合う。
つまりCX-8は、マツダが狙ったプレマシーやビアンテの後継車種にはなり得なかったが、アルファードには対抗できるわけだ。その意味で、CX-8がミニバンの穴を埋めるSUVという位置付けは、あながち間違っていないことになる。
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