グローバルでチョー売れ筋カテゴリーとなっているSUV。近頃は3列シートを備えるモデルもラインナップされるようになってきたが、そもそもその3列目シートの快適性やユーティリティはどうなのか。
今回は、国産2台と輸入車1台のSUV3台、さらに国産ミニバン1台の計4台を用意し、3列目にフォーカスして徹底チェックを行った!
●今回テストを行った4モデルはコチラ!!
自動車評論家の渡辺陽一郎氏と、モデルの田中麻奈未さんが一気乗りした人気3列シートSUV 3本勝負! その注目の評価やいかに!?
※本稿は2020年9月のものです
文/渡辺陽一郎
モデル/田中麻奈未
写真/平野学
ベストカー2020年10月26日号
【画像ギャラリー】あのモデルはどんな感じ!? 登場した3列シートSUV&ミニバンの気になる内外装をチェック!!
【ROUND1】 実際のところ、どんなものなのか? 3列目の居住性
3列目の居住性は、以下の方法で確認した。身長170cmの乗員が運転席に座り、運転姿勢を合わせる。次は2列目の右側(運転席の真後ろ)に移り、膝先に握りコブシがひとつ収まるようにシートのスライド位置を調節する。その後に3列目の居住性をチェックした。
3列目が最も広いSUVはマツダ「CX-8」だ。ほかの車種と同様、3列目は床と座面との間隔が足りずに膝が持ち上がる。それでも膝先に握りコブシひとつ半の余裕があり、頭部は天井に触れない。3列目に座る乗員の足が2列目シートの下に収まり、窮屈感を和らげた。
2位はボルボ「XC90」。3列目の膝先空間はコブシひとつ弱だ。CX-8よりも狭いが、頭上空間は同程度で大人が座れる。
3位はレクサス「RX450hL」。2列目にスライド式の格納機能が採用されて3列目の乗降性はいいが、スライドレールを埋め込んだから床が高い。3列目に座ると、ほかの2車種以上に膝が持ち上がる。膝先空間も狭く2列目の背面との隙間もわずかだ。頭部は天井に触れてしまう。
また、RX450hLでは、2列目に座る乗員の足が1列目の下に収まりにくい。従って3列目を使うために2列目を前寄りにスライドさせると、2列目まで窮屈になる。
ミニバンのセレナは、3列目の膝先には握りコブシふたつ半の余裕があって頭上も広い。床と座面の間隔も充分に確保され、膝が持ち上がりにくい。
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