先日、宅急便のモニター車の電気トラックの取材でヤマト運輸の広報の人とご一緒した時のこと。「モニター車は新しいマークですけど、こっちの現行車はまだ従来のマークのまんまなんでよね」。
何のことかといえば、ヤマト運輸が昨年4月1日から採用したシンボルマーク、お馴染みの子猫を咥えた黒猫のシンボルマークの話でした。
現在は、新しいマークに置き換わる過渡期なので、新旧のクロネコマークが見られるのですが、64年間使用してきたクロネコマークにはヤマト運輸の苦難の歴史が刻まれています。
特に1970年代後半には、ヤマト運輸の宅急便の隆盛をみて、これまで見向きもしなかった大手運送会社が次々と宅配便事業に参入。そのシンボルマークがペリカン、イヌ、カンガルー、小熊などだったことから「宅配便動物戦争」などと称されました。
中でも、実績ある日本運送の社名を変更してまで宅配便に新規参入したフットワークエクスプレスは、ヤマト運輸をライバル視。そのシンボルマークが赤いダックスフンドだったことから、黒猫VS赤犬の戦いなどと呼ばれました。
そのフットワークエクスプレスも玉砕し、今や宅急便は文字通り宅配便の代名詞。そんなヤマト運輸の歴史をシンボルマークから読みといてみました。
文/フルロード編集部 写真/フルロード編集部・ヤマトホールディングス
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