ビンテージイヤー「1989年」を生んだ1980年代の名車20選

■05:日産 シルビア(4代目・1983~88年)

日産 シルビア(4代目・1983~88年)
日産 シルビア(4代目・1983~88年)

 セリカとともにスペシャルティカー市場をけん引してきたのが日産のシルビアだ。

 1983年夏に第4世代(S12型)が登場し、兄弟車のガゼールともどもリトラクタブルヘッドライトを採用した。

 ノッチバックの2ドアクーペと3ドアハッチバッククーペが用意され、3ドアクーペは次の世代で180SXに発展進化する。

 後輪駆動にこだわり、廉価モデル以外はリアサスペンションをセミトレーリングアームの4輪独立懸架とした。意のままの走りが楽しい。

 パワーユニットは5種類を用意し、トップモデル用に名機の誉れ高き190psを発揮する2LDOHC4バルブターボのFJ20ET型エンジンも登場する。

●日産 シルビア(4代目・1983~88年)
・全長×全幅×全高:4430×1660×1330mm
・ホイールベース:2425mm
・車重:1120kg
・エンジン形式:直4DOHCターボ
・総排気量:1990cc
・最高出力(★):190ps/6400rpm
・最大トルク(★):23.0kgm/4800rpm
・10モード燃費:10.2km/L
・価格:252万円(クーペ ターボ2000RS-X)

■06:トヨタ MR2(初代・1984~89年)

トヨタ MR2(初代・1984~89年)
トヨタ MR2(初代・1984~89年)

 日本で初めてミドシップ方式を採用した2人乗りスポーツカーだ。

 リトラクタブルヘッドライトを装備したキュートなルックスで、FFカローラのメカニズムを用いて1984年6月に登場した。

 シート後方に搭載するのは1.6Lの4A-GELU型直列4気筒DOHCと1.5Lの3A-U型エンジンだ。5速MTと4速ATを設定した。

 絶妙な前後重量バランスと切れ味鋭いステアリングなどを武器に、正確で気持ちいいハンドリングを実現している。

 が、後期モデルは1.6Lエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせ、豪快な走りを披露した。今も人気が高い。

●トヨタ MR2(初代・1984~89年)
・全長×全幅×全高:3925×1665×1250mm
・ホイールベース:2320mm
・車重:980kg
・エンジン形式:直4DOHC
・総排気量:1587cc
・最高出力(★):130ps/6600rpm
・最大トルク(★):15.2kgm/5200rpm
・10モード燃費:11.4km/L
・価格:198万3000円(1600Gリミテッド)

■07:トヨタ ソアラ(2代目・1986~91年)

トヨタ ソアラ(2代目・1986~91年)
トヨタ ソアラ(2代目・1986~91年)

 上質な走りと先進装備を満載したプレミアムスペシャルティカーのジャンルを切り開いたのがソアラだ。

 その2代目は1986年に登場した。エンジンは2Lと3Lの直列6気筒でターボも設定。2.0GTツインターボに魅せられる若いファンも多くいた。

 スタイリッシュで高性能、そして快適性も高かった。だから2代目もヒット作になり、ハイソカー旋風を巻き起こしている。

●トヨタ ソアラ(2代目・1986~91年)
・全長×全幅×全高:4675×1725×1345mm
・ホイールベース:2670mm
・車重:1520kg
・エンジン形式:直6DOHCターボ
・総排気量:2954cc
・最高出力(★):240ps/5600rpm
・最大トルク(★):35.0kgm/3200rpm
・10モード燃費:7.4km/L
・価格:321万円(3.0GT)

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