ビンテージイヤー「1989年」を生んだ1980年代の名車20選

■08:トヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ(4代目・1983~87年)

トヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ(4代目・1983~87年)
トヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ(4代目・1983~87年)

 トヨタの新世代1.6L直列4気筒DOHCである4バルブの4A-GEU型エンジンを積んで1983年5月に鮮烈デビューしたレビンとトレノ最後のFRライトウエイトスポーツがAE86型だ。

 応答レスポンスが鋭く、高回転まで気持ちよく回りきる。5速MTを駆使しての走りが楽しい。

 後輪駆動ならではの、意のままに操れる痛快な走りも魅力。飽きのこないデザインも好印象。

●トヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ(4代目・1983~87年)
・全長×全幅×全高:4180×1625×1335mm
・ホイールベース:2400mm
・車重:940kg
・エンジン形式:直4DOHC
・総排気量:1587cc
・最高出力(★):130ps/6600rpm
・最大トルク(★):15.2kgm/5200rpm
・10モード燃費:13.0km/L
・価格:157万8000円(カローラレビン3ドア1600GTアペックス)

■09:トヨタ マークII(5代目・1984~88年)

トヨタ マークII(5代目・1984~88年)
トヨタ マークII(5代目・1984~88年)

 クラウンとともにスーパーホワイトのブームを巻き起こし、ハイソカーの代表となったのがマークIIの4ドアHTだ。カローラに迫る爆発な売れゆきを見せ、社会現象にもなっている。

 そのブームの立役者が、1984年8月に登場した5代目のX70系マークIIだ。車名から「コロナ」の文字が消え、マークIIを名乗った。

 高級パーソナルカー路線に振り、エレクトロニクス技術も積極的に採用している。

●トヨタ マークII(5代目・1984~88年)
・全長×全幅×全高:4690×1690×1385mm
・ホイールベース:2660mm
・車重:1370kg
・エンジン形式:直6DOHCターボ
・総排気量:1988cc
・最高出力(★):185ps/6200rpm
・最大トルク(★):24.0kgm/3200rpm
・10モード燃費:9.0km/L
・価格:292万5000円(2000GTツインターボ)

■10:トヨタ カリーナED(初代・1985~89年)

全長4475×全幅1690×全高1310mm 車重:1160kg 総排気量:2.0L エンジン形式:直4(160ps/19.0kgm) 10モード燃費:10.4km/L 価格:215万円(Gリミテッド)
全長4475×全幅1690×全高1310mm 車重:1160kg 総排気量:2.0L エンジン形式:直4(160ps/19.0kgm) 10モード燃費:10.4km/L 価格:215万円(Gリミテッド)

 カリーナは1984年にFFセダンへと舵を切った。その1年後の1985年夏に颯爽とデビューし、幅広いファン層を獲得したのがカリーナEDだ。

 それまで4ドアHTはマークIIよりも上のクラスしかなかったが、スペシャルティカーを思わせるスタイリッシュなルックスをミドルクラスまで引き下げたカリーナEDは大ヒット。売れに売れた。

■11:三菱 ミラージュ(初代・1978~83年)

 三菱が1978年に送り出したのが新世代FFコンパクトカーのミラージュだ。ウエッジシェイプの粋な3ドアHBが登場した半年後に、ホイールベースを延ばして快適性を高めた5ドアHBを追加。1982年には4ドアセダンも誕生する。

 4輪独立懸架の足回りや副変速機付きスーパーシフトなど、進歩的なメカも満載。北米でも人気だった。

■12:ダイハツ シャレード(2代目・1983~87年)

 コンパクトカーを得意とするダイハツが送り出した傑作が、1Lの直列3気筒エンジンを搭載したシャレードだ。その2代目はボクシーなデザインを採用し、ドルフィントップと呼ばれたハイルーフも設定された。

 3ドアと5ドアがあり、パワートレーンも多彩だ。世界最小のディーゼルエンジンと力強い「猫科のターボ」が話題をまいた。

 1984年1月にはヨーロッパの一流パーツを装備した「デ・トマソ ターボ」も登場する。こちらはエアロパーツに加え、ピレリのラジアルタイヤとカンパニョーロ製のマグネシウムホイール、MOMO製本革巻きステアリングなど人気ブランドのアイテムが標準装備されていた。

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