またしても日本の自動車メーカーで不正問題が起きてしまった。今度はトラックメーカーの日野自動車。排出ガスおよび燃費についての不正なデータを国に提出していた。
中型エンジン「A05C」は排出ガス性能の劣化耐久試験において、大型エンジンの「A09C」と「E13C」は認証試験の燃費測定についての不正が発覚し、各々の搭載車両の出荷が停止された。
この問題を重く見た国土交通省は、対象エンジンの型式指定を取り消すという異例の重い行政処分を下した。そして日野自動車は4月18日、今年6月開催予定の株主総会で、同社会長の下義生氏が退任すると発表した。ただし、同社によれば下会長の辞任は任期満了だというのだが……。
いつまでたってもなくならない自動車メーカーの不正問題。いったい何が原因で、どうしてなくならないのか? ほかの自動車メーカーの事例も踏まえて考えてみる。
文/井元康一郎、写真/日野自動車、スバル
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