電動化加速の流れも
欧州では依然としてディーゼルの比率が高いが、最近では原油高の影響を受けてハイブリッドやBEVの購入を検討する人も増えている。給電設備の整備はまだまだ発展途上の感が否めないが、シティコミューターとしてクルマを使いたい場合は燃料代も決して無視できない要素であることから、原油高が続く限り、この流れは加速していくことだろう。
筆者の住むミラノでは、このパンデミック中に自転車での移動の推進(自転車専用レーンの整備)やカーシェアリング(BEVモデルも多い)の積極的な導入などが進み、この2年間で内燃機関モデルの走行が実感として減ったように感じる。欧州では2035年までに内燃機関(ICE)エンジンの乗用車の販売が禁止されることになっていることから、BEVやPHEVの販売数が飛躍的に延びており、脱ICEの動きは今後ますます活発化すると見られている。
その一方で、ICEモデルより大量の半導体を必要とするBEVが、材料の供給不足にどのように立ち向かうのか。そのジレンマはしばらく続きそうだ。
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