今年に入ってレクサスUXや新型RAV4が発表(日本仕様発売はUXが今年11月、RAV4が2019年春)、新型フォレスターがついに発売、“元祖”CR-Vが復活…などなど、書いてるだけでお腹いっぱいになるくらい、SUVの勢いはさらに加速している。
そんななか今回は、最新の売れ筋はどれなのか? さらにその中からコンパクトSUVの一台を選ぶならどれか? について、2つのランキングを紹介してみよう。オススメの一台を選んでくれたのは自動車ジャーナリストの岡本幸一郎氏だ。
※本稿は2018年4月のものです
文:岡本幸一郎、ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2018年5月10日号
■2018年8月のSUV販売台数ランキング
まずは最新の販売台数ランキングを見てみよう。
CH-Rの勢いやおそるべし、といったところだが、これらの中から今回岡本氏には★印をつけた全長4500mm未満、いわゆるコンパクトクラスの11台についてランキングしてもらった。
■岡本氏の決め手は「コスパ」と「万能性」
11台の中でも上半分の勝ち組と下半分のそれ以外の間には大きな溝がある。そして勝ち組の中でどう順位をつけるかは、いろいろな見方ができて非常に悩ましいのだが、現時点では直近のマイナーチェンジでさらに完成度を高めたヴェゼルを1位としたい。
★1位…HONDA ヴェゼル
決め手はコスパと万能性だ。 さすがは3年連続SUV販売トップだっただけのことはある。本格的ハイブリッドが低価格で選べるのも高ポイント。
2位は新登場のエクリプスクロス。こちらもそつない仕上がりで非の打ちどころがあまりない。その出来のよさは試乗記でもお伝えしたとおり。
★2位…MITSUBISHI エクリプスクロス
そして3位が実に問題なのだが、やはり昨年売れまくったC-HRとすべきだろう。
★3位…TOYOTA C-HR
このクルマは賛否両論だが、好きな人に大好きになってもらえればよいという割り切りから生まれ、実際にこれだけ支持されているのだから、それだけで存在意義がある。さらにC-HRは走りにもかなり力を入れていて侮れない。
4位は悩んだ末にCX-3とする。このクルマ、出てからすでに何度も仕様変更を受け乗り味がかなり洗練されている。また、このクラスでインテリアの上質さで群を抜いていることも評価したい。外観もスタイリッシュではあるが、もう少し個性が欲しいか。
★4位…MAZDA CX-3
その点でいい仕事をしているのがXVで、特徴的でありながら誰が乗っても絵になりそう。登場して約1年が経ったが、もう少し全体的に洗練されることに期待したい。
★5位…SUBARU XV
6位はスズキのジムニー。モデル末期ながら月販1000台超のペースを維持(直近はむしろ激増)している事実が、すべてを物語っている。むろん快適性はそれなりだが、オフロードを走らせると一級品。その本格派ぶりは大いに評価に値する。
(編集部注/このランキングは2018年4月時点のものなので、2018年7月発表発売の新型ジムニーは選考外となっております。というより新型登場間際の先代モデルがランクインしているジムニーすごい…)
★5位…SUZUKI ジムニー(先代)
以降はすっかり存在感が希薄になっているのが否めないが、強いていうとチョット気になるのは新生エスクード。ジュークとRVRは次期モデルに期待だし、10位&11位のスズキ2台も、せっかく売っているのに、あまり存在意義が感じられないんだよね。
★6位…SUZUKI エスクード
★8位…NISSAN ジューク
★9位…MITSUBISHI RVR 139psを発生する1.8Lの直4エンジンを搭載。205万8480円から
★10位…SUZUKI SX4 S-クロス 1.6Lエンジンを積んだワゴンタイプのSUV。206万2800円から
★11位…SUZUKI ジムニーシエラ ジムニーの登録車版で1.3Lエンジン搭載。166万8600円から(編集部注/前述のとおり、先代モデルの順位です)
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