2018年、レクサスブランドは2台の新車を日本市場へ投入する。
ここ数年、新規投入車種は高額でボディサイズの大きいモデルが多かったレクサス。販売面で苦戦が続いたが、今年投入する2台はどちらも拡販が期待できる。C-HRと同じプラットフォームの「UX」、カムリと同じプラットフォームの「ES」と、それぞれベース車両が新しいうえに売れ行きと評判がいい2台。
この2台の投入で一気に国内プレミアプ市場での存在感を増す狙いがある。
これまでアウディ、BMW、メルセデスの好調ぶりに比べてやや存在感の薄かったレクサスだが、今年、反撃が始まる。
文:ベストカー編集部
ベストカー2018年3月26日号より
■コンパクトSUV「UX」は11〜12月に登場!!
レクサスのSUVというと、ランクルとプラットフォームを共有する「LX」、ハリアーとプラットフォームを共有する「RX」と「NX」があるが、今年3月に開催のスイス・ジュネーブショーで世界初公開された「UX」は、これらよりワンサイズ小さい、レクサスブランドでの最量販車種を目指すコンパクトSUVとなる。
ジュネーブショー公開時にすでに「日本発売は2018年冬頃を予定」と公式に発表されており、今年11月発表、12月発売が予想されている。
プラットフォームをトヨタC-HRと共有しているが、パワーユニットは新開発の2Lハイブリッドと2L NAエンジンを用意(おそらくC-HR、プリウスと同じ1.8Lのハイブリッドも用意される)。
2LのNA(型式名:M20A-FXS)はまったくの新開発。このダイナミックフォースと呼ばれる新エンジンは、最大熱効率=約40%という優れた数値を誇り、高出力と低燃費を両立させているのが特長となる。
いっぽうこちらも新開発となる2Lハイブリッドは今後トヨタのエースユニットとなってゆくもので、プリウスに搭載して評判のいいE-Fourを使った4WDモデルも用意される。
次世代予防安全技術パッケージ「第2世代レクサスセーフティセンス+」も採用。
ボディサイズは全長4495×全幅1840×全高1520mm(欧州仕様)と公表されており、トヨタC-HRが4360×1795×1550mmなので、やや長く、広く、低いサイズとなる。
さらに本誌が掴んだ情報によると、このUXのデビューから2年後には、さらなるハイパワーバージョンの追加が予定されている。(今年6月発表予定のカローラ5ドアにも将来的に採用される)1.6L直3ターボ搭載モデルがそれで、発生出力はやはり240ps級になるというから期待せずにいられない。
気になる価格だが、UXの想定ライバルはアウディQ3ということで、スターティングプライスは370万円ほどに設定される可能性が高い。
新たなレクサスのエントリーモデルとして、注目を集めることになるだろう。
2年後に追加される1.6Lターボモデルは500万円台半ばといった価格が予想されている。
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