「ルノーカングーのメルセデス版」!? 日本導入に期待 両側スライドドアも搭載のミニバン「Tクラス」

「ルノーカングーのメルセデス版」!? 日本導入に期待 両側スライドドアも搭載のミニバン「Tクラス」

 2022年4月、本国・ドイツでワールドプレミアを果たし、すでに販売が開始されているメルセデスベンツのミニバンモデル「Tクラス」。

 日本では現在のところ未導入ながら、発売されたらVクラスの弟分として売れ筋となりそうなTクラスをご紹介したい。

※本稿は2022年5月のものです
文/ベストカー編集部、写真/メルセデスベンツ ほか
初出:『ベストカー』2022年6月26日号

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■Tクラスは「ルノーカングー」のメルセデス版!?

メルセデス顔のカングーと言えるメルセデスベンツ Tクラス。TクラスはVクラスの下に属するモデルで、ノア/ヴォクシーより全長が短く日本でも使い勝手がよさそう
メルセデス顔のカングーと言えるメルセデスベンツ Tクラス。TクラスはVクラスの下に属するモデルで、ノア/ヴォクシーより全長が短く日本でも使い勝手がよさそう

 メルセデスベンツはルノーカングーの兄弟車の「シタン」を昨年フルモデルチェンジ(日本未発売)。

 そのシタンがバン&乗用なのに対し、乗用モデルをベースにプレミアムミニバンに仕上げたのが新設されたTクラスで、「メルセデス顔のカングー」と言えばわかりやすいだろう。

 メルセデスはLクラスミニバンの「Vクラス」を日本でも販売しているが、Tクラスはその下に位置するモデルだ。

 2003〜2005年の短命に終わったバネオ(←懐かしい!)が2017年の時を経て、大きく豪華になって再登場といった感じか。

 ボディサイズは全長4498×全幅1859×全高1811mm、ホイールベースは2716mm。

 全幅こそ広いが、ノア/ヴォクシー(全長4695mm)よりも短いため、日本での使い勝手もよさそう。

 現状は2列シート5人乗りモデルのみだが、ロングホイールベース仕様の3列シートモデルを2023年中に追加することを明言。

 エクステリアはカングーとは大きく差別化されているが、インテリアのオリジナリティはそれ以上で、Tクラス専用にデザインされ、スポーティに仕上げられている。

 Tクラスは両側スライドドアで、開口部は幅615×高さ1059mmと広く、乗降性に優れているのもポイント。

■搭載されるそれぞれのユニットは?

ミニバンでMTが選べるのもTクラスの特徴と言えるだろう。日本円換算で430万円からとなっており日本への導入の期待がかかる
ミニバンでMTが選べるのもTクラスの特徴と言えるだろう。日本円換算で430万円からとなっており日本への導入の期待がかかる

 発表時のエンジンは、1.3L、直4ガソリンと1.5L、直4ディーゼルの2種類をラインナップし、T180(133ps/24.5kgm)、T160(103ps/20.4kgm)、T180d(118ps/27.5kgm)、T160d(96‌ps/26.5kgm)と、それぞれ2スペック存在する。

 組み合わされるトランスミッションは、6速MTと7速DCT(T160のみ6速MTのみ)となっている。

 そしてメルセデスのBEVミニバンのEQTは、このTクラスがベースとなり、パワーユニットは、カングーZEと同じものになる。

 装備面ではMBUX(メルセデスベンツ・ユーザーエクスペリエンス)インフォテイメントシステムを標準装備するのをはじめ、7インチタッチスクリーン、デジタルラジオなど便利装備満載だ。

 また、最新の安全装備に加え、緊急通報機能、アクティブブレーキアシスト、タイヤ空気圧モニター、レーンキープアシスト、横風アシストなどの運転支援システムも充実しているので安心。

 ドイツ本国での価格は、ディーゼルが日本円で約430万円(※記事執筆当時の換算値)からとなっている。

 円安が加速しているため、割高に感じるのはちょっと残念だが、日本への導入の期待がかかるモデルだ。

■メルセデスベンツT160d主要諸元
・全長×全幅×全高:4498×1859×1811mm
・ホイールベース:2716mm
・車重:1636〜1794kg
・最小回転半径:5.9m
・エンジン:1.5L、直4ディーゼルターボ
・最高出力:96ps/3750rpm
・最大トルク:26.5kgm/1750rpm
・トランスミッション:6速MT/7速DCT
・シート/乗車定員:2列/5人
・価格:約430万円(日本円換算)


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