ドラレコやETCの車載器は大丈夫? 電子機器は熱には弱い!
■バッテリー
スマホやタブレットに内蔵されているリチウムイオン電池は熱に弱く最悪の場合は発火、爆発する危険性がある。特に45℃以上になると劣化が加速度的に進行し、50℃以上になると、最悪の場合は発火してしまう。
たとえ発火まで至らなかったとしてもバッテリーの劣化、膨張、液漏れや、それらが本体の故障を引き起こす恐れもある。
リチウムイオン電池はスマホやタブレットだけでなくモバイルバッテリーやポータブルスピーカーなどの後付けした外部機器にも使われている。これらの電子機器を車内に置き忘れることのないように注意しよう。
■スマホ(タブレット)・PC
誰もが持っているスマホや仕事の必需品であるPCが実際にどの程度の熱まで耐えられるかご存じだろうか。例えばiPhone、iPad、MacBookの場合は保管時にはマイナス20~45℃の場所で保管するようにと公式ホームページには記載されている。
エアコンを作動していない真夏の車内温度は50℃前後、最も熱くなるダッシュボード付近では70℃以上に達するとも言われており、推奨されている範囲を大きく超えた環境となってしまう。こうした高温の環境下では駆動時間が短くなったり満足な充電ができないだけでなく、冷やしても回復できないほどのダメージを受ける恐れもある。
■ETCカード(車載器)
ETCの車載器は基本的に取り外しができない仕様上、ある程度の高温には耐えられるように作られており壊れることは稀だ。しかし、カードのほうは耐久温度が50℃前後と言われており、夏場の車内であればいつ不具合が起きてもおかしくはない。
炎天下の駐車中も車載器に挿しっぱなしにしていると、ICチップ部分の破損や、カードが変形して読み取りができずETCゲートが開かないなんてことも起こりうる。クルマを離れる際は必ずカードを抜くようにしよう。
■ドライブレコーダー
ドライブレコーダーは長時間日光を浴びたり、高温になりやすいフロントガラス付近に設置されることを想定して作られているため、スマホなどに比べると耐久温度は高めの60℃前後となっている。
ただし、注意しなければいけないのは、日射しを遮るために使われるサンシェードだ。フロントガラスの内側に付けるタイプのサンシェードの場合、光を反射するアルミシートになっていることが多いが、ドライブレコーダーをサンシェードとガラスの間に挟むように使ってしまうと、日光と反射された光のダブルパンチで想像以上に高温になってしまう。サンシェードを使用する場合は、ドライブレコーダーを避けるように使用するなどの工夫が必要になる。
また、見落としがちだが記録用のマイクロSDカードにも耐久温度というものがある。ドライブレコーダーやアクションカム用のSDカードは高い耐熱性を備えているものが多いが、そうでない場合は、本体やバッテリーは無事でもSDカードが故障して記録できなくなるリスクが高い。録画をして「撮れていなかった!」なんてことのないように適切な取り扱いを心がけよう。
■アクションカム・ウェアラブルカメラ
ドライブの様子などを撮影するのに使うアクションカムは、さまざまな環境で使われることを想定しているため熱耐久性が高そうだと考えている人もいるのではないだろうか。実際にはスマホと同様にリチウムイオン電池が使われているため、高温になると保護機能が働いてシャットダウンしてしまう。
例えば、GoProHERO10Blackの説明書を見ると、「動作周囲温度はマイナス10~35℃まで」と記載されている。アクションカムだから高温に強いということはないので、面倒でも高温の車内に装着したままにはせずに取り外そう。
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