停車したバスによって死角が生じ、交通事故を誘発する恐れがあるバス停が「危険なバス停」とされ、安全対策が急務と位置づけられている。国土交通省が全国に調査をかけた結果、該当するバス停は1万195カ所であった。安全を追求するのは当然のことである。
「危険なバス停」が公表されたことにより、調査にも関わることとなった地方自治体が関心を持ったことは、利用者や住民に意識されたことはプラス面かもしれないが、はたして「バス停があること」が危険なのだろうか。どうも本質がずれているような報道も目に付くので、あらためて問題提起してみたい。
(記事の内容は、2021年9月現在のものです)
執筆・写真/鈴木文彦
※2021年9月発売《バスマガジンvol.109》『鈴木文彦が斬る! バスのいま』より
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