この音が聞こえてきたら要注意!! 愛車の寿命は耳で伸ばせる「壊れかけの音」

足周りから「ゴトゴト」「コトコト」

 でこぼこした道を走行中、足回りから「ゴトゴト」「コトコト」といった音が鳴る場合、ショックアブソーバーやアッパーマウントの劣化が疑わしい。ショックアブソーバーが劣化すると、路面を乗り越えたときの突き上げを吸収することができず、ボディ側(ストラットタワーの頂点)を叩き、それが音として現れるようになる。対応はショックアブソーバーの交換だが、劣化は徐々に進むことが多いので、なかなか気が付きにくい現象でもある。

マフラー周りから「カラカラ」

 アイドリング中や走行中に、後方から「カラカラ」といった異音が起きた場合、マフラーの配管やその内部で何らかの部品が干渉して音が出ている可能性がある。マフラーマウントが劣化して配管の振動量が増え、車体側と干渉していたり、飛び石によってフロア下の部品が変形してマフラーとぶつかったりなど、原因はいくつか考えられる。社外製のマフラーへ交換した場合などは、そもそも取り付けが適切だったのか、車体とのクリアランスが十分に確保できているのかも要注意だ。

 また、長年使用しているマフラーは、内部が劣化している可能性もある。そうなると、マフラーの消音効果も変わってくるはずなので、別の異音がする可能性もある。

異音が大きいほど、ダメージも大きい

 基本的には、異音が大きいほどダメージも大きく、劣化が進行している。放置しているあいだに音が消えたとしても、部品の劣化は間違いなく進んでいる。

 いつもと違う音に気が付いたら、まずはシチュエーションを把握してほしい。そして音の鳴る場所、音の大きさ、どんなとき(始動直後、走行中、加速時や減速時など)かなどの情報をもって整備工場などへ相談すると、スムーズだ。

 異音がしても、重大な修理とはならない場合もあるが、重大な不具合が見つかる可能性もある。クルマからの「悲鳴」である異音を聞き逃がすことなく、早め早めの対応を心がけることで、愛車の寿命は伸ばせる。ぜひ参考にしてほしい。

「エンジン」の人気記事を見る

エンジン音が響くたびに痺れた!「クルマ好きが聞き惚れる音のいいエンジン5選」

「1万1000回転までキッチリ回せ!!」藤原文太の名セリフ。10速ATやEVモーターのいまでは正当性のなくなった高回転エンジン。もう新車では手に入らない「音のいい官能的なエンジン5選」をお届けする。

「ブレーキ」の人気記事を見る

えっ!? エンジンブレーキを使い過ぎると燃費が悪くなる? 

 山道を走行中にエンジンブレーキ使用と書かれた看板をよく見かけます。  クルマを運転する方であれば、だれもが教習所で習ったエンジンブレーキですが、エンジンブレーキのためにシフトダウンをすると、ブーンと大きな音がするため、  「エンジン大丈夫…

「すげえ便利!! クルマ界を席捲するか!?」と言われた「ワンペダル」 あんまり増えない長所と短所

通常のブレーキペダルによるブレーキ操作を行わずに、アクセルペダルだけで加速/減速、クルマによっては完全停止まで行う「ワンペダル」。賛否はあるものの、近年、徐々に採用が増えているワンペダルの機能と、そのメリット/デメリットについてご紹介しよう。

【時代遅れ? なぜ絶滅しない??】案外多いドラム式はディスクブレーキより劣っているのか?

 現在、フットブレーキの主流となっているのは円盤のようなローターをブレーキパッドが挟んで止めるディスクブレーキです。  そして、軽自動車やコンパクトカーのリアブレーキに採用されているのが、ドラムブレーキです。このドラムブレーキはブレーキシュ…

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…