足周りから「ゴトゴト」「コトコト」
でこぼこした道を走行中、足回りから「ゴトゴト」「コトコト」といった音が鳴る場合、ショックアブソーバーやアッパーマウントの劣化が疑わしい。ショックアブソーバーが劣化すると、路面を乗り越えたときの突き上げを吸収することができず、ボディ側(ストラットタワーの頂点)を叩き、それが音として現れるようになる。対応はショックアブソーバーの交換だが、劣化は徐々に進むことが多いので、なかなか気が付きにくい現象でもある。
マフラー周りから「カラカラ」
アイドリング中や走行中に、後方から「カラカラ」といった異音が起きた場合、マフラーの配管やその内部で何らかの部品が干渉して音が出ている可能性がある。マフラーマウントが劣化して配管の振動量が増え、車体側と干渉していたり、飛び石によってフロア下の部品が変形してマフラーとぶつかったりなど、原因はいくつか考えられる。社外製のマフラーへ交換した場合などは、そもそも取り付けが適切だったのか、車体とのクリアランスが十分に確保できているのかも要注意だ。
また、長年使用しているマフラーは、内部が劣化している可能性もある。そうなると、マフラーの消音効果も変わってくるはずなので、別の異音がする可能性もある。
異音が大きいほど、ダメージも大きい
基本的には、異音が大きいほどダメージも大きく、劣化が進行している。放置しているあいだに音が消えたとしても、部品の劣化は間違いなく進んでいる。
いつもと違う音に気が付いたら、まずはシチュエーションを把握してほしい。そして音の鳴る場所、音の大きさ、どんなとき(始動直後、走行中、加速時や減速時など)かなどの情報をもって整備工場などへ相談すると、スムーズだ。
異音がしても、重大な修理とはならない場合もあるが、重大な不具合が見つかる可能性もある。クルマからの「悲鳴」である異音を聞き逃がすことなく、早め早めの対応を心がけることで、愛車の寿命は伸ばせる。ぜひ参考にしてほしい。
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