今こそパジェロスポーツを日本へ! 未だ導入が予定されない理由が衝撃的

■パジェロ譲りのラダーフレーム! ラリーアート仕様車がヤバいゾ

2021年11月に公開された三菱 パジェロスポーツ「ラリーアート」特別仕様車
2021年11月に公開された三菱 パジェロスポーツ「ラリーアート」特別仕様車

 パジェロスポーツの最大の特徴は、ラダーフレームを受け継いでいること。これにフルタイム4WDシステム「スーパーセレクト4WD II」を組み合わせる。この4WDには、リヤデフロックも備わる本格派だ。

 パワートレインは、4N15型2.4L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。最高出力181ps/3500rpm、最大トルク430Nm/2500rpmを発揮。

 因みにこのエンジンは、自衛隊の73式小型トラックにも搭載されているモノでもある。これに8速ATを組み合わせるので、オンロードだけでなく、高速巡行も快適であることが伺える。もちろん、燃費にも効果的だ。

 最新のトピックとしては、ブランドとして復活を遂げた「ラリーアート」の特別仕様車が、2021年11月に登場したこと。ビジュアル面の変更のみだが、かつてのラリーアートを彷彿させるデザインとなっており、三菱ファンには刺さりそうだ。

■ハイラックスの独占でイイのか!? トライトンも日本導入の最右翼

三菱 トライトン。現行型は2014年にフルモデルチェンジを受けた2代目モデル。日本では現状トヨタ ハイラックスのみとなっているピックアップトラックだ
三菱 トライトン。現行型は2014年にフルモデルチェンジを受けた2代目モデル。日本では現状トヨタ ハイラックスのみとなっているピックアップトラックだ

 パジェロスポーツに並ぶ注目株が、ピックアップトラック「トライトン」だ。こちらも世界戦略車であり、商用ニーズからプライベートまで幅広く答えるラインアップを誇る。日本でも初代モデルが2006年から2011年の期間で販売されていたことがあるので、その名を覚えている人も多いはず。

 現行型は、2014年にフルモデルチェンジを受けた2代目モデル。2018年のマイナーチェンジで、「ダイナミックシールドマスク」となり、デザインをリフレッシュ。同車は、ラダーフレーム構造などの基本をパジェロスポーツと共有。

 ただ用途の違いから、リヤサスペンションが、パジェロスポーツが3リンク式となるのに対して、荷台を持つトライトンでは、リッド式+リーフスプリングになる。

 またパワートレインも、ダブルキャブの場合、パジェロスポーツと同スペックの2.4L直列4気筒ディーゼルターボが搭載されるが、トランスミッションも、耐久性を考慮し、6速MTもしくは、6速ATとなる違いもある。

 4WDシステムは、「スーパーセレクト4WD II」で、リヤのデフロック付き。個人ユーザーも多い4ドア5人乗りであるダブルキャブ仕様には、上級仕様となる「トライトン アスリート」を設定。ドレスアップされたエクステリアは、かなりクールで、インテリアも豪華なレザー仕様となるなどの特徴を持つ。

 さらに2022年3月には、ラリーアート仕様車の第2弾として「トライトン ラリーアート」も設定。これは後輪駆動車のローライダー仕様にエアロやデカールなどのドレスアップを施したものなので、街乗りでも違和感のないスポーティなカスタムトラックに仕上げられている。

 実用性では、ダブルキャブトラックなので、ボディサイズこそ全長5300mmと長いが、車幅は1815mmとパジェロスポーツと変らない。

 ライバルとなるトヨタハイラックスと比べると、僅かにコンパクトとなるが、使い勝手は同等と見て良いだろう。このため、ハイラックスの一人勝ちとなっている日本でのニーズは、低くないと思えるのだ。

 SUVブーム真っ只中にある今ならば、パジェロスポーツとトライトンのスタイルとキャラクター、性能のいずれも高評価が得られるのではないか。

 そこで三菱自動車工業広報部に、導入の見通しについて問い合わせてみると、「導入の可否については答えられないが、国や地域別の商品展開は、市場の規模やニーズを鑑みて決定している」とのこと。

 そこで日本にパジェロスポーツが導入されない現状に、日本での環境対応や電動化戦略の影響によるものかを尋ねると、直接的な関係はないという。裏を返せば、日本への導入が100%不可能ということでもないと受け取ることもできるわけだ。そうなれば、少し期待を持ちたくなる。

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