サクラ/eKクロスEV ノア/ヴォク アリア bZ4X/ソルテラ… 2022年前半に登場した新型車たちを振り返る

■万全の仕上がり、日産アリア。bZ4X/ソルテラは…?

 誰にでも推奨できるようなクルマじゃないものの、レクサスLXロードスター990S(マツダ)は価値あると思う。

 レクサスLXって古きよき時代のシトロエンと同じ「油圧とガスのサスペンション」を採用するなど兄弟車のランクルより凝ったメカニズムを使う。ご予算さえあれば同じ価格帯の輸入車より満足度高い。

 ロードスター990Sもクルマの楽しさの王道を行く。最後の純エンジン車として長く乗ることを考えていい。このクルマ、絶版車人気になること間違いなし!

 世界的に見るとど真ん中サイズのEVがアリア(日産)bZ4X(トヨタ。スバル ソルテラを含む)だ。

 我が国はEVの販売状況からすれば明らかに後進国に属す。

 果たして売れるかと思っていたら、アリアについちゃまぁまぁ。今からオーダーしても年内納車が間に合わないという。当然ながら今年度の補助金は怪しい。

 来年度の補助金内容が決まるまで、実質的に購入を見合わせることをすすめておく。

 でもクルマの仕上がりは文句なし! 驚くほど静か&滑らかだ。

トヨタ bZ4X/スバル ソルテラ(期待度数:70点/価格:594万〜682万円〈ソルテラ〉)…両車とも販売台数は伸び悩むが、これからに期待
トヨタ bZ4X/スバル ソルテラ(期待度数:70点/価格:594万〜682万円〈ソルテラ〉)…両車とも販売台数は伸び悩むが、これからに期待

 2030年に250万台のEVを販売するというトヨタから、鳴り物入りで登場したbZ4Xながら、受注はどうやら5000台程度と思われる。

 今年の販売目標(全台数KINTOですけれど)の3分の2程度らしい。ソルテラも900台程度の販売目標に対し、受注300台少々。

 イマイチ盛り上がらない理由といえば、やはりサイフのヒモをこじ開けるような突出した魅力に欠けることだと思う。

「内容のわりに高い」と言い換えてもよかろう。抜本的な戦略変更が必要か?

 その他のモデルはマイナーチェンジや車種追加など。

■HV×オフロードという提案

 個人的に「いいね!」したいのが昨年末のデビューながら、RAV4(トヨタ)のハイブリッドにオフロード色の強いグレードを設定してきたこと。

 アメリカなど車高アップしてオールテレーンタイヤ履くカッコいいクルマが増えているのに、日本はあまり好まない。

 むしろいまだに車高下げるほうが売れると考えるメーカーが多い。

 ユーザーの嗜好も変化していることを認識すべきかも。


【番外コラム01】こんなクルマたちも! 2022年前半登場の特別仕様車や追加グレードで気になるクルマご紹介

●トヨタ プロボックスの追加グレード:ハイブリッド仕様「GX」(179万円)…ハイブリッドがこの価格。装備を厳選することで価格を抑えた。

●スバル BRZの追加グレード:カップ・カー・ベーシック(333万8500円)…6点式ロールケージなどの専用装備が特色。

●レクサス CT200hの特別仕様車:チェリッシュト・エディション(422万3000円)…専用の2トーンカラーを新たに6種類追加。フロントグリルなどに専用のシルバー塗装を施してよりエレガントに!

●スズキ ハスラーの特別仕様車:JスタイルII(162万1400円〜)…全車速追従式ACCなどが標準装備で、安全装備を充実させている。

【番外コラム02】2022年前半「サヨナラ」のクルマたち…。

 新たに登場するクルマがある一方で、今年前半に生産終了した国産車もある。例えば、昨年からアナウンスされていたホンダS660が生産終了。

 日産スカイラインハイブリッドは生産終了。そして、この夏には日産シーマフーガまでもサヨナラ……。

2022年前半に生産終了したホンダ S660
2022年前半に生産終了したホンダ S660
2022年前半に生産終了した日産 スカイラインハイブリッド
2022年前半に生産終了した日産 スカイラインハイブリッド
【画像ギャラリー】前半だけでこの錚々たる顔ぶれ!! 2022年前半の注目車・期待車チェック!!(12枚)画像ギャラリー

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