■HONDA ヴェゼル
(2018年1〜7月の1カ月平均販売台数:5351台)
●後席ドアハンドルの位置高く、小柄な人には辛い
ハイブリッドは動力性能を重視したからJC08モード燃費が悪い。ハイブリッドZの4WDは21.6km/Lで、ノーマルエンジンの2WDと同等だ。4WDの最低地上高は170mmで、SUVでは物足りない。ボディ後部のピラーが太めで後方視界が削がれた。後席はドアハンドルの位置が高く、小柄な同乗者に不親切だ。
(渡辺陽一郎/評価点 ★★★★☆)
●RSのサスは洗練度高い。が、動力性能は今一歩
RSはサスペンションなどがスポーティな仕上がりで洗練度が高い。が、ほかのグレードは足の動きに物足りなさを感じてしまう。期待度の高いRS系も動力性能は今一歩だ。刺激が少ない。2WDと比べると4WDはそれなりの実力にとどまっている。最低地上高も170mmと少なめだから荒れた路面では注意が必要だ。
(片岡英明/評価点 ★★★☆☆)
■SUZUKI ソリオ
(2018年1〜7月の1カ月平均販売台数:3825台)
●割高な価格設定のわりに軽と見間違えそうな外観
フルハイブリッドも用意するが、マイルドハイブリッドとの価格差を燃料代の差額で取り戻すには20万km以上の走行を要する。スイフトは緊急自動ブレーキと併せて車間距離を自動制御できるクルーズコントロールを備えるが、ソリオは安全装備のみだ。背が高く車幅が狭いから、外観が軽自動車風に見える。
(渡辺陽一郎/評価点 ★★★★☆)
●やや割高な価格設定に今一歩の後席快適性
売りのストロングハイブリッド車は2ペダルMTの5速AGSを組み合わせ、軽快な走りを見せるが、慣れないと発進時などにギクシャクとした挙動を見せる。価格もちょっと割高な印象だ。キャビン自体は広いが、後席のシートは今一歩の快適性にとどまる。燃料タンクがかかとに当たるのも気になるポイントだ。
(片岡英明/評価点 ★★★★☆)
■SUZUKI スイフト
(2018年1〜7月の1カ月平均販売台数:3389台)
●狭めの室内。効率のよくないエンジン(スイスポ)
後席の頭上と足元空間、荷室が狭い。後席のサイドウィンドウも狭く、斜め後方の視界が悪い。スイフトスポーツのエンジンは1.4Lターボで、JC08モード燃費は16.2km/L(6速AT)。VWポロGTIも16.1km/L(6速DSG)で同等だが、2Lターボの搭載で動力性能は3L並みだ。スイフトスポーツは効率が悪い。
(渡辺陽一郎/評価点 ★★★★★)
●クルコンが40km/h以上でないと作動しない
ヨーロッパ勢と比べ、キャビンの質感は今一歩のレベル。後席も快適になったが、ライバルと比べると広さの優位性はない。追従クルーズコントロールは便利だが、40km/h以下になると作動しないのは不満だ。スイフトスポーツにアイドリングストップ機能がないし、ターボは高回転での頭打ちが早いと感じられる。
(片岡英明/評価点 ★★★☆☆)
■MAZDA CX-8
(2018年1〜7月の1カ月平均販売台数:2922台)
●フロントマスクは価格に見合うだけの高級感が…
3列目シートはSUVでは広い部類だが、ミニバンに比べると窮屈。価格は中級のXDプロアクティブが2WDで350万円を超えるが、フロントマスクはCX-5に似ていて高級感が乏しい。全長は4900mm、全幅は1840mmと大柄で、最小回転半径も5.8m。ボディ後端のピラーが太めで、後方視界もよくない。
(渡辺陽一郎/評価点 ★★★★☆)
●5m近い全長で狭い場所では持てあます
ボディは大柄で、全長は5m近いから取り回し性は今一歩だ。狭い場所では大きさを持て余す。3列目のシートはいざという時に重宝するが、足元に燃料タンクがあるためフロアが高く、膝を持ち上げて座るようになる。ステアリングにパドルシフトがないのも残念だ。価格もCX-5と比べると少し割高な印象を受ける。
(片岡英明/評価点 ★★★☆☆)
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「あえて言うなら」の残念ポイントも多数アリ。クルマそのもののよし悪しは両氏の評価点を見てくださいね。
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