BMW、ポルシェ、ルノー…MTとATどっちが楽しい!? 迷う輸入車 8選

■アバルト595

(TEXT/岡本 幸一郎)

 ベーシックモデルとホットバージョンの「コンペティツィオーネ」で、いずれも5速のMTと「MTA」と呼ぶシーケンシャルトランスミッションが選べる。

このMTAはアバルトにおけるひとつの特徴的で重要な装備といえるものだが、世に出た当初は発進のもたつきやシフトチェンジの駆動抜けなどなにかと気になる点が多々あったのは否めず。その後にずいぶん改善されてあまりストレスを感じることもなくなったとはいえ、MTに比べるとどうしてもいろいろ遅れるのは否めず。

クラッチ操作が機械まかせなので、MTのように意のままにはいかず、クルマを自分の支配下に置くことのできる感覚に乏しいところが残念に思う。

一方のMTは依然として5速というのが泣きどころではあるが、AT限定免許ではない人にはMTをオススメしたい。

5速MTと5速AMTが選べるアバルト595。AMTの「MTA」は操作にラグが出るのが難

■DS3

(TEXT/岡本 幸一郎)

 カブリオを含む1.2L 3気筒の「シック」には6速トルコンATが、高性能版の直4、1.6Lの「スポーツシック」には6速MTが組み合わされる。

ちなみに、あえてDS3を選ぶ趣味性の高いユーザーは、やはりMTを選ぶ傾向が高く、一時期にはDS3全体で半分近くをMTが占めたそうな。そのMTは狭いスペースにABCペダルを詰め込んだため足元が窮屈なのが気になる。

シフトフィールはまずまずなものの、1速と2速のギヤ比が離れていて、2速のカバーする範囲が広いのはよいのだが、どこでも2速で走れてしまう感じで、それではせっかくのMTの意味がないというところが気になる。

ATに組み合わされる1.2Lエンジンは、音はショボイが加速はパンチが効いていてATとのマッチングも申しぶんなし。総合的にはATの勝ちかな。

6速MTと6速ATが選べるDS3は趣味性が高く、一時期はMTユーザーが半数に上った

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