【今こそターボ!大特集3/4】スイスポ レヴォーグ GRスープラ… まだまだターボ車は熱いぞ!! 電動化が近づく今こそ味わいたい現行ターボモデル5台

■片岡英明推しのターボモデル5台

スバル レヴォーグ(1.8Lターボ&2.4Lターボ)価格:310万2000〜477万4000円
スバル レヴォーグ(1.8Lターボ&2.4Lターボ)価格:310万2000〜477万4000円

●片岡英明推しのターボモデル5台
・トヨタ GRヤリス(1.6Lターボ/価格:330万〜456万円)
・スバル レヴォーグ(1.8Lターボ&2.4Lターボ/価格:310万2000〜477万4000円)
・マツダ CX-5(2.2Lディーゼルターボ/価格:299万7500〜407万5500円)
・BMW M3コンペティション(3Lターボ/価格:1350万〜1495万円)
・アルピーヌ A110(1.8Lターボ/価格:893万〜897万円)

 痛快無比のホットハッチがGRヤリス(トヨタ)だ。1.6Lの直3DOHCターボと軽量ボディの組み合わせで、エンジン特性もレーシングエンジンのようだから猛々しい加速を見せつける。

 下のトルクは細いが、3000回転から上は刺激的。6500回転を超えてもパワーとトルクが湧き出て蹴飛ばされるような加速に驚かされる。シャープな操縦性も魅力だ。

 まったく性格は違うが、ターボパワーの楽しさを存分に引き出せるのが、シャシー性能の高いレヴォーグ(スバル)である。水平対向4気筒ターボは1.8Lに加え、2.4Lエンジンが新たに登場した。滑らかさは群を抜き、CVTの変速制御も上手だ。

 ターボのバルブを電子制御化したこともあり、ターボの応答レスポンスは鋭い。だからターボラグなしに切れ味鋭い加速を引き出すことができる。足のよさも一級だ。

●ディーゼルなら「マツダ」

 ディーゼルターボは、マツダのCX-60搭載の3.3L直列6気筒ディーゼルターボに惹かれる。だが、筆者が試乗していないのでCX-5の2.2L4気筒ディーゼルターボを選出。最新型はパワー感が増し、瞬発力鋭い加速だ。実用域のトルクも太いから山岳路でも力強い走りを楽しむことが可能だ。

 輸入車ではターボ車を多く揃え、ハンドリングのこだわりも強いBMWに目がいく。次期M2に対する期待が大きいが、今ならM3コンペティションに積まれる3Lの直列6気筒ツインターボがイチ押し。

 上質なパワーフィールと弾けるターボパワーが魅力だ。官能的なターボエンジンで、主張の強いエンジン音も素晴らしい。

●軽量ボディならではの味!

 ツインクラッチ式7速DCTとマッチングがよく、ターボパワーを余すところなく引き出せるのが、アルピーヌA110のSとGTに搭載される1.8Lの4気筒DOHCターボ。

 高回転の伸びとパンチは今一歩だが、実用域でターボが上手に過給し、軽量ボディを気持ちよく加速させる。操っている感がすこぶる強く、いい気分にさせてくれるターボエンジンだ。

■斎藤聡推しのターボモデル5台

トヨタ GRスープラ(2Lターボ&3Lターボ)価格:499万5000〜731万3000円
トヨタ GRスープラ(2Lターボ&3Lターボ)価格:499万5000〜731万3000円

●斎藤聡推しのターボモデル5台
・トヨタ GRスープラ(2Lターボ&3Lターボ/価格:499万5000〜731万3000円)
・レクサス LS500(3.5Lツインターボ/価格:1071万〜1537万円)
・スズキ スイフトスポーツ(1.4Lターボ)価格:201万7400〜208万8900円
・スバル WRX S4(2.4Lターボ)価格:400万4000〜477万400円
・メルセデスベンツ A45 AMG(2Lターボ/価格:853万円)

 ひと口にターボといってもその制御はさまざまでとても興味深い。

 スープラRZ(トヨタ)は過給圧0.8kg/平方cm程度と低めの設定。ハイブーストゆえのピーキーなパワー特性を嫌い、過給圧を抑え穏やかなトルク特性にすることでアクセル操作によるパワーコントロール性を高めている。力強く容易に引き出せる実用性の高いエンジンに仕上げた。

 これに対して、誤解を恐れずに言えばコントロール性よりパワーとトルクを狙っているのがレクサス LS500だ。

 3.5Lツインターボは比較的小さめのタービンに、1.15kg/平方cm前後のハイブーストをかけることによって61.2kgmのトルクを1600rpmから発生。絶対的なパワーとトルクを発揮する一方、電子制御ウエストゲートバルブによる緻密な過給圧コントロールによって、ハイブースト状態を維持。

 このハイチューンエンジンを電子制御スロットルによってジェントルなパワー感やドライバビリティを演出しているのだ。ジェントルな乗り味なのに、不思議な迫力ある加速感を見せるのが、LS500の魅力だ。

●このピックアップのよさ!

 レクサスLSのターボの使い方とよく似ているのがスイフトスポーツ(スズキ)だ。圧縮比9.9の1.4Lエンジンに1.0kg/平方cmの過給圧をかけ、電子制御アクチュエータで過給圧を制御。高回転域でもターボのタレ感のない力強いエンジン。刺激的なターボの楽しさを安く楽しめる一台だ。

 WRX S4(スバル)は2.4Lに排気量と直噴エンジンによる耐ノック性のメリットを生かし、ツインスクロールターボを比較的ハイブーストで回している。

 排気量による風量がタービンを低回転域から無理なく回すことができるのに加え、10.6対1の高圧縮比によるエンジンピックアップのよさが持ち味。電子制御ウエストゲートバルブを採用したことで持病(?)の過給圧のタレを解消。広い回転域でターボ効果が体感できる。

●2Lから421psを発生!

 スペック的に今最も過激なターボエンジンと言えるのが、A45AMG(メルセデスベンツ)に搭載されるM139型エンジンだ。

 ツインスクロールターボに1.8kg/平方cmの過給圧をかけ、2Lの排気量から421ps/50.9kgmを発揮。リッター200馬力超! ランエボ、WRXを超える加速性能と富士スピードウェイのストレートエンドで270km/hをマークする快速エンジンだ。


次ページは : 【番外コラム】3名ともに高評価!! 期待しかない3Lターボ 新フェアレディZ

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…