大雨発生時、冠水した道路でモーターを積んだEVやハイブリッド車は果たして大丈夫なのか?

大雨発生時、冠水した道路でモーターを積んだEVやハイブリッド車は果たして大丈夫なのか?

 台風7号の影響で近畿地方を中心に記録的大雨となり、鳥取では氾濫危険水位を超えたところも。そうなるとふつうのクルマはどのくらいの水深まで走れるのか気になるところだが、モーターを積んだハイブリッド車や電気自動車などの場合はどうなのか。国沢光宏氏が持論を語る。

文/国沢光宏、写真/ベストカー編集部、トヨタ、AdobeStock(トビラ画像:sh240@AdobeStock)

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■大雨の被害が続出する今こそ対策したい!

猛暑が続くなか、大気が不安定になることで大雨が発生して道路が冠水してしまうことも不思議ではなくなっているが……(真人 上野@AdobeStock)
猛暑が続くなか、大気が不安定になることで大雨が発生して道路が冠水してしまうことも不思議ではなくなっているが……(真人 上野@AdobeStock)

 大雨による洪水が多発している。水没したクルマも全国規模で増えているようだ。クルマは構造上、水没しても火災が発生しないようにできている。実際、水没直後のクルマなら燃えない。しかし、時間の経過とともに燃える可能性が高くなってくるから注意していただききたい。

 燃える原因だけれど、基本的に12Vのバッテリーからの漏電。12Vのバッテリー、水没直後はキチンと稼働する。水没したクルマのハザードランプが点滅していたり、ヘッドライトが点いていたりするシーンを見たこともあるだろう。

 参考までに書いておくと、水没直後なら水圧が掛かっていなければ(窓ガラスまで水没すると外側から押されて動かない)パワーウィンドウも動く。水に落ちた時、早めにパワーウィンドウを開けておくことでドアの開閉だって可能(欧州車は水没すると自動で窓ガラスが開くようになっている)。

■水没から数日後に火災する可能性が出てくる

水没してしまった場合、すべてのクルマに搭載されている12Vバッテリーがそもそも危険となる可能性を秘めている
水没してしまった場合、すべてのクルマに搭載されている12Vバッテリーがそもそも危険となる可能性を秘めている

  火災の危険性が出てくるのは数日経ってから。12Vバッテリー系に繋がっている電気系に泥などの汚れが付いたり腐食したりすると、通電するようになってしまう。12Vバッテリーに電力が残っていたら、ショートして高温になって発火する。12Vバッテリー、けっこうな電気エネルギーを蓄えているために車両全体が燃えてしまうことも。特に塩分を含む水だと注意すべき。

  どうしたらいいか? 自分のクルマであればボンネットを開け、ゴム手袋をしたうえでバッテリーのマイナス端子から配線を外し、続いてプラス端子を外す。そしてバッテリーのプラス端子にビニールテープなどを巻いておくこと。

 また、自分の家の近所に知らないクルマが流れ着いていたような時は警察に連絡してナンバーを伝え、安全対策をしてもらうこと。火事は被害を大きくする。

  高電圧バッテリーを搭載しているハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車はどうか? 水没直後についていえば感電や火災の心配はなし。大きな衝撃を受けて高電圧バッテリーがショートしたら、瞬時に高精度ブレーカーが稼働してシャットダウン。

 今までたくさんのハイブリッドカーが水没しているけれど、一度も感電や火災の報告はなし。津波にのまれたプリウスだって燃えていない。

次ページは : ■バッテリー内部まで浸水し、時間の経過とともにショート?

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