なぜ日本車ホイールはボルト止めが少なかったのか? ナット止めのほうがいい理由があるのか??

レクサスISはボルト固定式に変更 他の日本車はどうする??

 ナット固定式が主流の日本車ですが、ボルト固定式を採用しているモデルもあります。トヨタの5代目「スープラ(2019年~)」、ホンダの2代目「NSX(2016年~)」は、いずれも日本を代表するスポーツモデルですが、ボルト固定式です。

 また、レクサスISは2020年のマイナーチェンジを機に、ナット固定式からボルト固定式に変更しました。トヨタは、変更の理由を「締結力の強化と質量の低減を図ることで、気持ちのいいハンドリングとブレーキングの実現」、「高剛性化とバネ下の軽量化により、すっきりした手ごたえのある操舵フィールと質感の高い乗り心地に貢献」と説明しています。

 このように、トヨタもバネ下質量の軽量化の効果を謳っていますが、バネ下質量の軽量化はクルマ全体の軽量化の10倍の効果があるといわれており、バネ下が軽くなればサスペンションの動きが軽快になって加速や減速などレスポンスが良くなり、操縦安定性も向上します。人間が軽いスニーカーを履くと、フットワークが良くなるようなものですね。

 今後レクサス、あるいはトヨタはボルト固定式に統一してくる可能性があると思われますが、他社がすぐに追随してくることはないと思われます。

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 機能的に見たらボルト固定式が正解、でも日本ではオーバースペック、と立ち位置で意見が変わるのはよくあることです。グローバルスタンダードの観点からみて、将来的には、日本が機能性に優れるボルト式に変更するという方向になりそうですが、剛性の話も日本の速度環境下では遜色ないので、すぐにボルト化されることはないと考えます。

【画像ギャラリー】なぜ違う!?? ホイール固定、欧州車はボルト止めなのに、日本車はナット止めのワケ(8枚)画像ギャラリー

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