『アウトローの哲学(ルール) レールのない人生のあがき方』出版記念企画 後藤祐樹の愛車遍歴インタビュー

『アウトローの哲学(ルール) レールのない人生のあがき方』出版記念企画 後藤祐樹の愛車遍歴インタビュー

 ゴマキの弟として知られ、アイドルとして人気絶頂を極めた後藤祐樹氏が、その後の転落と復活から学んだ人生の鉄則を語る『アウトローの哲学(ルール) レールのない人生のあがき方』は絶賛発売中。その破天荒な人生には、必ず大好きなバイクの存在があった。今だから話せるリアル『東京卍リベンジャーズ』ともいえるバイクとの思い出の数々を語ってもらった。

語り/後藤祐樹(インタビューまとめ/編集部)

■CBX、GSX、ゼファー……etc.リアル『東京卍リベンジャーズ』でハマったバイクたち

編集部(以下編集)/『アウトローの哲学(ルール) レールのない人生のあがき方』を読ませていただきました。私はバイクが好きなので、やんちゃなバイクで走り回っていた頃のお話しが、懐かしくも興味深かったですね。

後藤祐樹(以下、後藤)/ ホンモノの暴走族ではなかったのですが、「旧車會」に参加していた頃は正直楽しかったですね。大勢でつるんで走ると、街が自分のものになったような錯覚に陥っていました。

旧車會に入って爆走していた頃の仲間たちと(中央が本人)
旧車會に入って爆走していた頃の仲間たちと(中央が本人)

ベストカー編集(以下、編集)/やっぱり旧車への憧れが強かったんですか?

後藤/空冷の旧車を派手に改造したバイクにあこがれていましたね。やんちゃやっている仲間の間では、「新車を買うやつは、旧車を買えないやつだ」みたいな考えでしたから。

編集/後藤さんが初めて乗られたバイクは何ですか?

後藤/ドゥカティの400を買いました。届いたその日に立ちごけしたことを覚えています(笑)。当時は旧車や族車にまだ興味はなく、他人が乗っていないバイクに乗りたかったんですね。タンクを黒のラメ入りに塗装したり、520ccにボアアップしたりしと250万円くらいかけて改造し、ドゥカティの専門誌に紹介されたことが自慢でした。自分でもかわいかったと思います。

編集/いきなりドゥカティとはかっこいいですね。おしゃれなカフェレーサー風だったんでしょうか? ワルの想像ができませんね(笑)。もしかして次から変わるのですね?

後藤/そうです。ドゥカティでやめときゃよかったんです(笑)。次にカワサキのゼファー400、そしてスズキのGSX400Xインパルスに乗りました。コルク半(野球帽型)のヘルメット被って、どれもアップハンドルに3段シート、集合管のお約束に加えて、インパルスはでかい風防も付けてました。

これが後藤さんのCBX400F。3段シートほかハンパない改造だ
これが後藤さんのCBX400F。3段シートほかハンパない改造だ

編集/いきなりきましたね。アップハンドルに3段シート、集合管は族車の「三種の神器」ですね。そして次が一番“元気”だった頃に乗ったCBX400Fですか?

後藤/そうです。CBX400Fは憧れのバイクで、こいつに乗ってコールを切るのが夢でした。230万円もしましたけど、手に入れた時はうれしかったですね。

編集/コールとは、リズミカルに高回転までバイクのエンジンを空吹かしさせることですよね?

後藤/ハイ、自分はコールを切るのが得意で、みんなから一目置かれていました。うまいやつとそうでないやつとでは、やっぱり違いますから、自分もうまくなりたくて練習しましたね。

編集/気になる改造は、どんなところですか?

後藤/タンクはもちろん、ホイールやエンジンもフルメッキにして3段シートに集合管、アップハンドル、あとフロントフォークにステイ付けて旗立ててましたね。

編集/これはリアル『東京卍リベンジャーズ』の世界ですね。

後藤/自分は時空を超えられませんけど(笑)。

編集/やんちゃを卒業してからは、どんなバイクに乗られたんですか?

後藤/あっ、その前に思い出しました。足(乗るバイク)がない時に原チャリのタクトを8万円で買って乗っていたことがありました。うるさいチャンバーとフロントにはフツーのカゴつけてました。なんとも不釣り合いで、逆に注目されました。

編集/そいつはいいですね。タクトでもコール切っていたんですか?(笑)

後藤/みっともなくてやっていないと思います(笑)。やんちゃを卒業して大型免許を取ってから乗ったのは初期型のスズキ・ハヤブサでした。本当はカワサキのニンジャH2が欲しかったんですけど、新車価格が300万円以上と高かったので、奥さんから中古のハヤブサにしなさいと言われました。140万円とニンジャよりもだいぶ安かったんです。

ベストカーの兄弟誌『ベストバイク』1982年1月号のCBX-400Fの紹介記事に見入っていた
ベストカーの兄弟誌『ベストバイク』1982年1月号のCBX-400Fの紹介記事に見入っていた

編集/ニンジャH2とハヤブサの2択も凄いですが、ハヤブサを認める奥さんもなかなかですね。奥さんもバイク好きなんですか?

後藤/好きじゃないみたいです。一回だけスクーターのフォルツァでタンデムツーリングをしましたが、楽しそうじゃありませんでした。また、ボクがバイクに乗って一人で出かけることが重なると、不機嫌になりますね(笑)。

編集/そうですね。バイクの後席って意外に疲れるし、クルマの助手席と違ってお菓子をたべたりもできませんからね。で、ハヤブサはどうなりました?

後藤/けっこういろんなところに行きましたね。ハヤブサに乗って自分がスピード狂だとその時気づきました。クローズドコースでしたが、260km/h出したこともありました。ところが3カ月でT字路を曲がり切れず全損させました。幸いケガはありませんでしたが、モンスターバイクは危ないと悟りました。

編集/その次がYouTubeでもおなじみのカワサキのZ900RSですね。

後藤/はい、あまり飛ばしませんし、カスタムしていく方向になりました。

編集/クルマのほうはどんなモデルに乗ってこられましたか? 

後藤/今はアルファードとタントです。その前は旧型ヴェルファイアで、その前が現行RAV4、ウェイクやエブリイ、ハイエースにも乗りました。ワンコがいるので、どうしてもミニバンやハイトワゴン系になります。そういえば最初の4輪はヴォクシーの煌(きらめき)でした。

編集/4輪のほうは、奥さんやワンちゃん思いが伝わってきます。ベストカーやベストカーWebでも、時々2輪の特集をやるのでぜひ登場してください。ありがとうございました。

後藤さんが現在乗っているカワサキZ900RS。YouTubeの「後藤佑樹チャンネル」でバイクの話題をとりあげるほか、「おっととっとちゃんねる。」では朝倉未来1000万円企画の舞台裏など人気企画を配信中
後藤さんが現在乗っているカワサキZ900RS。YouTubeの「後藤佑樹チャンネル」でバイクの話題をとりあげるほか、「おっととっとちゃんねる。」では朝倉未来1000万円企画の舞台裏など人気企画を配信中

【書籍情報】
『アウトローの哲学(ルール) レールのない人生のあがき方』
編集発行/講談社ビーシー、発売発行/講談社
定価:1500円(税込)、大好評発売中
ISBN:978-4-06-538502-2

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