新型クラウンクロスオーバー、本日9月1日正式発売! 気になる販売現場の士気や如何に?

■グレードはRSが健闘中? 販売現場の最新情報

新型クラウンクロスオーバーの2.5Lハイブリッド。従来型のクラウンオーナーにはこちらのほうがやはりしっくりくるのか
新型クラウンクロスオーバーの2.5Lハイブリッド。従来型のクラウンオーナーにはこちらのほうがやはりしっくりくるのか

 予約注文では、2.4Lターボハイブリッドと2.5Lハイブリッド、2種類のパワートレーンが人気を分け合っている。従来のクラウンオーナーが慣れ親しんだ2.5Lハイブリッドを選ぶのに対し、マークXやカムリ、トヨタ以外のメーカーからの乗り替え客が、2.4Lターボハイブリッドを支持しているようだ。

 さらに「現車を見てから、乗ってから」という客層が多く、その興味はRSに向いている。今後、試乗車が配備されれば需要がRSに偏り、グレードごとの納期差が出てくるだろう。

 多くのクルマが1年以上の納車待ちとなり、改良やモデルチェンジを控えオーダーストップしている。販売店としては、売るクルマがない。今は、注文を受け付けることができ、納車まで事を運べるクルマを探して販売している状況である。

 こうした背景もあり、現在のトヨタ販売店は、筆者の知っているクラウン登場後のお祭り状態ではない。事態が好転するのを静かに待ち、販売の士気を下げないよう、懸命に努力を続けているようにも見えた。

 クラウンを売るための城は準備万端だが、肝心の城主がなかなか現れず、フラッグシップモデルのクラウンが登場したという盛り上がりは感じられない。販売現場はクラウンの到着を待ちわびている。

 社会情勢や世界情勢などさまざまな問題が山積し、その影響を大きく受けているトヨタ。メーカーがひとつずつ、問題を解決していく姿は見えてきた。販売現場に好循環が広がるのは、もうしばし先になりそうだが、メーカーとディーラーがともに手を取り合い、大切な「クラウン」を日本中に届けてほしい。

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