■トヨタの意地と底力を見せつける!(斎藤 聡)
トヨタならではの力業ですが、“トヨタの代名詞であったクラウンブランドはなくさない”。そんな強い思いを感じます。
そのために今人気のSUVを、そしてどんな流行にも対応できるようにSUVのほかセダン、スポーツ、エステートを用意。
クラウンブランドの再興を、トヨタが全力でやっていくのですから、ただ今後の展開とクラウンの出来に興味があります。
■走りが気になるトヨタの意欲作だ(松田秀士)
クラウンというマンネリを変えたかったトヨタの意思がうかがえるモデルチェンジ。
クロスオーバーを見て感じるのは我々の持つクラウンへの固定観念が終わったのだな、ということ。つまり、これまでにないまったく新しいクラウン像が始まった。誰もこの展開を予想できなかった。
まだほんの一部だがこれから始まる奇想天外に期待したい。
■スミマセン……、トヨタの力、見くびってました(小沢コージ)
ぶっちゃけ酷評するつもりだった。
クラウンがSUV化でカッコよくなるはずない! オッサングリルを付けたSUVがスタイリッシュなワケない、顔だけデカいベントレーSUVのクラウン版になると信じてた。そしたらあんなに捨て切っちゃうとは!
あれクラウンじゃありません。でも「スーパーハリアー」じゃ受けないから正解。ウケたモン勝ち。外した俺の負け(苦笑)
■4モデルを一気に見せる新提案に期待(飯田裕子)
「どれがクラウン? みんなクラウン」。
大きく舵を切ったのは一台のクラウンではなくユーザー個々に相応しいフラッグシップの提案という“一代(16代目)”の開発/販売戦略そのものだった。
4モデルをガレージに並べる強者は現われる? 私の期待の本質はトヨタのフラッグシップとしてクルマ個々のデザイン/素材/装備/製造の質、走行性能に向いています。
■使って感じるクラウンらしさが保たれているか?(島崎七生人)
コンセプトを一新、生まれ変わらせたかった意図は痛いほどわかる。
元々ピックアップトラックがあったほどだから、どんなバリエーションがあってもいい。
が、方法論はどうあれ、洗車後にトランクを閉じて流れる水滴が何cc以下だとか、センターコンソールの幅は何mmだとか、作り込みの部分で黙っていても“クラウンらしさ”が実感できるかどうか次第だと思う。
■呪縛から解放されてクラウンは世界に飛躍!(山本シンヤ)
16代目、僕はアリです。
セダン/日本専用モデルという“呪縛”を解き放ったことで、クラウンのDNA「革新と挑戦」が明確化。クラウン群としての展開も多様化した時代にピッタリな商品企画で、ズバリ「あなたのフラッグシップ」と言える存在になった。
従来のクラウンはどこか他人事な印象があったが、新型は多くの人が「自分事」に感じるクラウンになった。
■スタイリッシュだけどまだまだ違和感がある(岡本幸一郎)
そのうち変わるかもしれませんが、正直今のところ違和感のほうが大きい。
日本に向けて作ったクラウンではなさそうな感じだけど、それでもクルマ自体はなかなかスタイリッシュで、なんとしてもクラウンを存続させたいという意気込みは重々伝わった。
発表会で章男社長が言っていた“クラウンらしさ”がどんなものなのか?
■トヨタ クラウンクロスオーバー(RS アドバンス)主要諸元
・価格:640万円(510万円)
・WLTCモード燃費:15.7km/L(22.4km/L)
・全長:4930mm
・全幅:1840mm
・全高:1540mm
・ホイールベース:2850mm
・車両重量:1920kg(1770kg)
・最小回転半径:5.4m
・最低地上高:145mm
・エンジン:直列4気筒DOHCターボ、2393cc(直列4気筒DOHC、2487cc)
・最高出力:272ps/6000rpm(186ps/6000rpm)
・最大トルク:46.9kgm/2000-3000rpm(22.5kgm/3600-5200rpm)
・フロントモーター出力/トルク:82.9ps/29.8kgm(119.6ps/20.6kgm)
・リアモーター出力/トルク:80.2ps/17.2kgm(54.5ps/12.3kgm)
・システム出力:349ps(234ps)
・サスペンション:ストラット/マルチリンク
・タイヤサイズ:225/45R21(225/55R19)
※()内はG アドバンス
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