偉大な20世紀の象徴を味わいつくす最後の機会か…「最後のガソリン車」を選ぶなら5選

走りの良いGTカーはやはりガソリンで味わいたい 日産「フェアレディZ」

 GT-Rと共に日産を代表するスポーツカーである、日産「フェアレディZ」。ピュアスポーツの特色が強いGT-Rに対して、贅沢で走りの良いGTカーの要素が強いフェアレディZは、やはりガソリン車で楽しみたいモデル。現行新型フェアレディZは、2022年1月の東京オートサロンで日本仕様が公開され、6月下旬に販売開始となったが、あまりの人気ぶりに、現在は受注停止となっている。

 歴代Zへのオマージュを感じさせるデザインが採用された、新型フェアレディZ。特にリアセクションは大ヒットモデルの「Z32」を彷彿とさせるディテールがかなりカッコよく、3.0L VR30DDTT型 V6ツインターボエンジンの最高出力は298kW(405PS)/6,400rpm、最大トルクは475Nm(48.4kgm)/1,600-5,600rpmというスペックで、9速AT に加えて6速MTも用意されている。

 ハイパワーエンジンを思いのままに操れるメカニズムが満載で、ファンならばなんとか手に入れたいモデルに仕上がっている一台だ。

ガソリンモデルのリセールが抜群 トヨタ「ランドクルーザー プラド」

 大人気大型クロスカントリーモデルである、トヨタ「ランドクルーザー」の弟分である、「ランドクルーザー プラド」。兄貴分ランクル同様の高いオフロード性能をもちながら、プラドは実用的な扱いやすさが特徴だ。

 エクステリアや装備内容など、年次改良やマイナーチェンジなどでブラッシュアップされているものの、現行型のデビュー年は2009年。内装デザインや先進安全運転支援システムの搭載などでは他の車種に大きく譲ることになるが、逆に2.8L 直4ディーゼルエンジンの搭載や2.7L 直4ガソリンエンジンの力強さはこのモデルだからこそ。

 また、プラドはガソリンモデルのリセールが抜群にいい。業者向けのオートオークションでは、4年落ちあたりの150系プラドが、新車と変わらぬ価格で取引されていたりもする。だがこの手のクロカンSUVは、頑丈さを追求していることで重量級のため、燃費の悪さが致命傷でもある。前述したように、現行では、ガソリンモデルとディーゼルモデルをもつプラドだが、近い将来、純ガソリンモデルは消えゆく可能性が高く、「欲しい」と思ったならば、すぐに検討したい一台だ。

シンメトリカルAWDスポーツをガソリンで味わうなら!! スバル「WRX S4」

 スバルを代表する4WDスポーツモデルである「WRX S4」。「WRX」といえばラリーシーンで闘うために登場した「インプレッサWRX」の印象が強いが、2014年にインプレッサから切り離され、レヴォーグと同じプラットフォームを持つセダンモデルという位置づけになっている。

 立体的な造形のバンパーやグリル周り、ソリッドなプレスラインなどアグレッシブなデザインが特徴だが、特に印象的なのは「スポーツサイドガーニッシュ」と呼ばれる樹脂成形の前後フェンダー。表面には細かなヘキサゴンパターンの凹凸を設け、空気の流れを整えて操縦安定性を高めるパーツとのことだが、セダンにこうしたパーツが取り付けられるのは斬新であり、走りを追求するスバルならではといえるだろう。

 パワーユニットは2.4L 水平対向4気筒直噴ターボDITで、最高出力は202kW(275PS)_5,600rpm、最大トルクは375Nm(38.2kgm)/2,000-4,800rpm。スバルお得意のシンメトリカルAWDを搭載した、全天候型スポーツカーを純ガソリン車で乗りたいなら、いまが最後のチャンスだ。

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 ハイブリッド車もバッテリーEVも、そのパワフルでスムーズな走りと経済性は純ガソリン車以上だ。ただ、純ガソリン車であるからこそ味わえるクルマの楽しさや感動もある。これが最後になるかも知れない、純ガソリン車。あなたはどのモデルを選びますか??

【画像ギャラリー】純ガソリン車が欲しければ、そろそろ選んでおくべき!! 「最後のガソリン車」としておすすめなモデル5選を写真で詳しく!!(20枚)画像ギャラリー

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