HVはバッテリー上がり救援車になれない!?? 知って得するカーライフお助け術 5選

タイヤの状態チェックは、残り溝のほか、刻印も確認せよ!!

 タイヤというと、溝があるかどうかを気にしがちですが、実は残り溝と同じくらい、「鮮度」も大事。ゴムでできているタイヤは経年劣化が顕著であり、劣化したタイヤは柔軟性を失い、ハンドリングの低下、乗り心地の悪化、ロードノイズの悪化、燃費悪化など、さまざまなトラブルを引き起こします。使用状況にもよりますが、製造から4~5年経過したタイヤは、溝が残っていても、交換を検討してもよいタイミングです。

 タイヤの製造時期は、タイヤのサイドウォールに4桁の数字として刻印されています。例えば「1019」の場合、2019年の10週に製造されたもの。レース用のタイヤや特殊用途のクルマ用のタイヤを除けば、どのタイヤメーカーでも原則、同じように刻印されています。前述したように4~5年経過していたら、交換を検討してもよいころでしょう。

この場合、2018年の48週の製造ということ。このタイヤをいまも使っているとすると、そろそろ交換を考えるタイミングだ(PHOTO:Adobe Stock_Nischaporn)
この場合、2018年の48週の製造ということ。このタイヤをいまも使っているとすると、そろそろ交換を考えるタイミングだ(PHOTO:Adobe Stock_Nischaporn)

ヘッドレストは、枕ではなく「安全装置」

 クルマのヘッドレストは、英語の「ヘッドレストレイント(head restraint)」を略したもの。「restraint」とは「拘束」という意味であり、直訳すると頭の拘束、つまり身体を拘束するシートベルトと同じような役割をもつ装備です。「レスト」という言葉から「休憩」を連想し、「頭をもたれかけさせる、枕のようなもの」と理解している人も多いようですが、それは大きな勘違いです。

 クルマに乗っていて後ろから追突されると、乗員の体はいったん前方へと投げ出され、その後シートベルトによって身体は後方へと戻されます。このとき、頭部が後ろへ投げ出されるのを最小限に食い止めてくれるのがヘッドレスト。頭の位置は人によって違うため、乗る人に合わせて調節が必要です。

 ヘッドレストの正しい位置は、後頭部の一番出っ張っている部分に、ヘッドレストの中心がくる高さです。後頭部をピタっと付けると、ボディの振動が頭に伝わるため、ちょっとだけ浮かすようなポジションが適切とされています。「ヘッドレストの前傾がきつくて首が疲れる」という方は、シートバックを少しだけ倒してみるといいでしょう。シートバックを倒すとハンドルが遠くなってしまいますが、テレスコピックが付いているクルマであれば、そこで調節してみてください。

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 クルマは便利な道具ですが、なによりも安全が第一。安全で楽しいカーライフに、本稿がお役に立つことができれば、幸いです。

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