レクサス対アイサイト!? 上級SUVの衝突軽減ブレーキ完全チェック

TOYOTA ランドクルーザー

価格帯:472万8240〜683万6400円

・クルマ評価……8
・自動ブレーキ 評価……7
・緊急自動ブレーキの検知対象……クルマ・人(昼)
・JC08モード燃費……6.7〜6.9km/L
●4.6L V8 

このクルマの自動ブレーキシステムは古い世代の『プリクラッシュセーフティ』となるが、ランクルプラドと同じレーダー+単眼カメラというシステム。ランクルとランクルプラドは安全システムをすべてまとめて『セーフティセンス』と呼ぶ。超ややこしいです。

性能はランクルプラドと同等だと思えばよい。SUV用タイヤを履いているわりには、JNCAPの試験では停止車両に対し50km/h接近で完全停止するなど頑張っている。遮蔽物ありの歩行者も30〜35km/hくらいだと思っておけば間違いなかろう。

TOYOTA ランドクルーザープラド

価格帯:353万8080〜536万3280円

クルマ評価…8
自動ブレーキ評価……7
緊急自動ブレーキの検知対象……クルマ・人(昼)
JC08モード燃費……9.0〜11.2km/L
●2.8L Dターボ ●2.7L直4 

自動ブレーキはカタログでは『セーフティセンス』でなく古い世代の『プリクラッシュセーフティ』となっているが、システムを見るとレーダー+単眼カメラというセーフティセンスPと同じ内容になっている。JNCAPの歩行者試験を受けていないものの、遮蔽物あり歩行者にも対応しており、同じシステムを使うC-HRやハリアーのスペックを見ると30〜35km/hで止まれる実力を持っているように思う。

ただプラドはタイヤがクロカンタイプなので、自動ブレーキ性能はもう少し厳しいかもしれません。

LEXUS RX

価格帯:497万2000〜769万円

・クルマ評価……5
・自動ブレーキ評価……7
・緊急自動ブレーキの検知対象……クルマ・人(昼)
・JC08モード燃費……11.2〜18.8km/L
●2Lターボ ●3.5L HV 

高価なクルマなので素晴らしい自動ブレーキかといえば、そんなことない。トヨタでいう『セーフティセンスP』のまんま使っており、価格的なライバルであるボルボXC60と比べたら圧倒的に厳しい。

なかでも納得できないのは歩行者事故の70%を占める夜間に対応できていないこと。またNXにもいえることながら、JNCAPの遮蔽物ありの試験モードだと子どもに対しブレーキを掛けられないようだ(試験を忌避している)。なる早でクラウンやアルファードなどと同じ新世代にバージョンアップすべき。

●対歩行者・遮蔽物あり → 大人35km/h クリア

LEXUS NX

価格帯:441万1000〜597万1000円

・クルマ評価……4
・自動ブレーキ評価……7
・緊急自動ブレーキの検知対象……クルマ・人(昼)
・JC08モード燃費……12.4〜21.0km/L
●2Lターボ ●2.5L HV 

レクサスといえばトヨタより上級の自動ブレーキシステムを採用してるんじゃないかと期待するが、トヨタとまったく同じ。NXでいえばベースになったハリアーと同等だと思っていい。ちなみにJNCAPで試験を受けているのはマイナーチェンジ前のレーダー単独システム。停止している車両に対し25km/hで接近しても追突しちゃうという役立たずの自動ブレーキです。

現在販売しているのはレーダー+単眼カメラのトヨタで言う『セーフティセンスP』。昼間に限り歩行者にも対応している。

LEXUS LX

価格帯:1115万円

・クルマ評価……4
・自動ブレーキ評価……7
・緊急自動ブレーキの検知対象……クルマ・人(昼)
・JC08モード燃費……6.5km/L
●5.7L V8 

このクルマもハードはトヨタのランクルとまったく同じ。レーダー+単眼カメラの『セーフティセンスP』だと思えばいいだろう。LXの世代のセーフティセンスPは、JNCAP試験の遮蔽物ありの歩行者モードでは子どもが検知できない(セーフティセンスPの試験データはすべて子どものダミーを忌避している)。

1000万円級のクルマだけに、年次改良のタイミングでバージョンアップすべきだろうが、レクサスの開発チームはノンビリしているように思う。もう少し社会性を持って欲しい。

ランクルをベースに開発されたレクサスSUVの最高峰。ランクルより大排気量の5.7L V8エンジンを搭載し、ボディは全長5mを超える

上質な本革シートなどを採用するインテリア。エアコン、シートヒーターなどの各機能を一括して連動&作動させる「レクサスクライメイトコンシェルジュ」を装備する

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