安く狙うはCX-30一択!? CX-60登場で相場はいかに? マツダSUV軍団の中古相場どうなった

CX-5:人気は不変。タマ数が減って値上がり傾向

2017年2月に販売を開始したマツダ CX-5
2017年2月に販売を開始したマツダ CX-5

 それでは、従来モデルの中古車相場の変動について見ていきたい。まずはCX-60の影響を最も受けそうなCX-5から。

 現行型CX-5は2017年2月より販売開始され、すでに5年が経過している。毎年のように改良を加えて進化し、直近では2021年11月に商品改良を行った。

 外観の変更をはじめ、車体フレームに減衰構造が採用され、車体とシートフレームの取り付け剛性を向上。スプリングやダンパー特性も見直すなど内容は盛りだくさん。

 さらに、2.5Lガソリンターボを廃止すると同時に、特別仕様車のスポーツアピアランスとフィールドジャーニーを設定。特にフィールドジャーニーはアバンギャルドな雰囲気が漂うCX-5にMI-DRIVEと呼ばれるデバイスを追加し、オフロードでの走破性を向上させ、ギア感を強化した。

 現行型CX-5の中古車は約1,900台流通していて、平均価格は約245.1万円。価格帯は約119.8万~約415万円となっている。先代モデルを含めたCX-5の中古車全体の平均価格は約215万円。

 3カ月前の2022年6月時点の平均価格が約216万円。その後順調に値落ちしていたのだが、9月に入ると一転して値上がり傾向に転じている。3カ月の間に中古車の流通台数が約1,000台も減っており、今後は値上がり傾向が続きそうだ。

CX-8:3列シート強し! 1カ月で約18万円の値上がり

2017年12月に販売を開始したマツダ CX-8
2017年12月に販売を開始したマツダ CX-8

 続いては、3列シートSUVブームを築いたCX-8。CX-8は2017年12月に販売開始されたマツダのフラッグシップSUV。セカンドシートがキャプテンシートの6人乗りとベンチシートの7人乗りを選べる3列シートSUVだ。

 当初は、2.2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンのみだったが、現在は2.2Lディーゼルターボに加えて、2.5L直列4気筒ガソリンの自然吸気とターボ付きという3種類のエンジンを用意している。

 現在、CX-8の中古車は約416台流通していて、平均価格は約321.5万円。中古車の価格帯は約199.8万~約529.8万円と人気車らしく、高値をキープしている。

 CX-8の中古車の直近3カ月の平均価格の推移を見てみると、3カ月前の2020年6月時点では、平均価格は約295万円だった。そこから徐々に値上がり傾向となり、現在では約321.5万円。この1カ月で約18万円の値上がり幅を記録している。

 CX-8の中古車の流通台数は3カ月前の時点では約700台流通しており、減少の一途となっていることが値上がりの原因と言えるだろう。

CX-3:CX-60とは競合しないエントリーモデルながら値上がり中

2015年2月に登場したマツダ CX-3
2015年2月に登場したマツダ CX-3

 続いては、マツダSUVのエントリーモデルと言えるコンパクトSUVのCX-3だ。マツダ2(旧デミオ)をベースとしたCX-3のボディサイズは、全長4,275mm×全幅1,780mm×全高1,550mmと立体駐車場に対応しているのが魅力だ。

 2015年2月に登場したCX-3に搭載されているエンジンは1.5L直列4気筒ディーゼルターボのみだった。2017年の一部改良で、2L直列4気筒ガソリンエンジンを追加。2018年にはディーゼルターボエンジンの排気量が1.5Lから1.8Lへと拡大された。

 2020年の商品改良で、1.5L直列4気筒ガソリンエンジンを設定し、現在は1.5Lガソリンと1.8Lディーゼルターボの2種類を搭載している。

 現在、CX-3の中古車は約1,100台流通していて、平均価格は約164.5万円。中古車の価格帯は約66.8万~約317.9万円となっている。

 CX-3の中古車の平均価格の推移を見てみると、2022年8月の時点までは約161万円付近を横ばいで推移していた。しかしお盆休み明けから値上がり傾向となり、現在は、164.5万円まで上がっている。この値上がり傾向は現在進行形。流通台数が減少していることもあり、この値動きはしばらく続きそうだ。

次ページは : CX-30:9月に入って値下がり傾向。買い時の気配!

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